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2010年03月のセビリア発信・つれづれ草
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●2010年03月10日(水)

使っていないアドレスに長いお手紙が来ていたことに今気がつきました。お返事もとても長くなるので ご本人と分からないようにして ここに答えます。なるべく次回からBBSを利用してくださいね。そうも行かない時でもBBSに一言送信済みと言ってくれれば気をつけて見たりします。皆さんもよろしく。
..............

>十分なレッスンが受けれる方法を色々考えて、思いついたのがコンセルバトリオの存在です。
今現在通っている友人に聞いた所、試験の為にクラシコやボレラも必要で入る前に少しは習った方が良いという事。

●これなんですが コルドバ マドリー セビージャのコンセルバトリオは 入学年齢が八歳と決まっています。中級で途中入学の試験もありますが20歳以上の人は取りません。
あなたのお住まいのコンセルバトリオがどうかは知りませんが
受験は拒まない形式でも実は暗黙のうちに取らない、ということになっていますから ここを気をつけて調べるようにね。
そうしないと期待した分だけお金も時間も無駄になって失望しますからね。

>早速、住まい近くでも有名なクラシコの教室に行ってみました。
私も7歳から16歳くらいまでクラシックバレエを習っていたのでそれ程大変な事ではないと言う事がわかりましたが、フラメンコを踊っていると、どうもこのクラシックバレエのクセが邪魔な時があると感じ腕の動きの軌跡にしろ、折角フラメンコの動きをマスターし始めたのに、またクラシコをしないといかないのか。。。と

友繁先生もコンセルバトリオについて書かれていましたね。

最初の思いつきの段階では、何種類かの免状を取れて、地元に帰ったとき教室を開く時に有利かな?と思ったのですが、子育てと両立しながら、学校に通うのも根性が必要ですよね?
フラメンコ以外のクラシコエスパニョール等も時間を割いて身につけたとして、フラメンコを踊る時に奇麗だけど奇麗なだけのフラメンコになるのでは???と困惑しております。

フラメンコとクラシコの両方できる人は踊り分けているのでしょうか?
友繁先生はフラメンコを習得する上で、クラシコエスパニョールは必要だと思われますか?

●全く必要無いと思います。邪魔になることもないです。両方やるのは 余程才能と時間の余っている人の場合で フラメンコが専門、クラシコが趣味、バレエが息抜きで ヒップホップが体操っていうような扱いで とにかく一日踊っていたい人なら別ですね。
野球の選手がゴルフやるようなものです。

ただ、コンセルバトリオのフラメンコというのは フラメンコではなくて エスパニョールと呼ばれていることからも分かるように
スペイン舞踊科の中に一部フラメンコがあるってだけのことです。

だから主にやるのはスペイン舞踊で、17世紀の舞踊とかそういうものをいっぱいやります。フラメンコの比率はごくごく僅かです。クラシックバレエのレッスンも確かずっとあった気がしますし、音楽もある。そんなところに行ってもフラメンコが上手くなるわけじゃありませんよ。舞踊の一般教養を養うとか暇があるっていうのでしたら別です。それなりに楽しいかもしれません。
あなたの目的がどこにあるかですね。

日本人でも大変な努力をしてこの免状を取っている人が居ますけれど 免状があるから格が上と生徒が思ってくれるか....疑問です。

唐草模様の?額縁の紙が教室に飾ってあってもなくても どうも関係ない気がします。日本人てやっぱり賢いので、踊りを見て評価するのではないでしょうか。
少なくとも、私が聞いたところではこれがために もっと有り難がられるってことは無いみたいですよ。

>私の好きな踊り手は、メルセデスルイス、フアナアマジャ、パストーラガルバン等。。。

●ということでしたら 益々普通にフラメンコを極めるのがいいのではないでしょうか。教室に通わなくても自習を一日三時間くらいしたらどうですか? 才能のある人ほど一人稽古な気がします。
メルセデスとか パストーラなんて人は それはもう物凄く練習した人達です。一日中稽古していたと思います。

教室に行ける 行けないってのはフラメンコのプロになるにはほとんど関係ないです。

一人でできるようにならないといけない技術がいっぱいありますからね。
往復の時間も惜しんでいかにやるか、です。
スペインに居るのですから もうこれだけで教室に行かないで
息しているだけでいいですよ。
どうしてもっていうのなら月に何回か見てもらう程度で。

>長々と申し訳有りません。3月には願書提出がある為、このもやもやとしている心の内を是非聞いて頂きたく思いました。
大変恐縮ですが、ご返答頂ければ幸いです。

いや、間に合ったのかな。
基本的に願書が遅れたらそれでいいですよ どうせ課程が長いし 相当犠牲がかかります。

子育てしていてこんな無理はしなくていいです。子供ってすぐに大きくなってしまうし 小さい子のかわいい片言の日々の幸福を捨ててまで行くところではありません。子育ての時こそ焦るのは よく分かりますが
二度と来ない時代なので 子供といられる時間に合わせて合間に稽古するので構いません。
一緒に居られる無条件であちらが求めてくれる時間というのは本当に僅かなんです。
あとで後悔しますよ。
今、自分の手の中にある幸福に気がついて!
フラメンコは年齢制限が無いので 後でやればいいのです。
今は 少しずつ。後からスパートかけて。


●2010年03月09日(火)
アルキテクト

大学生の子供がいると 建築学科がどんなに難しいかも良く分かるようになりました。だいたい高校生の時に進路を決めて進んでいくのですが 勉強のできる子は医学、物理学、技術関連、建築くらいまぁ 五つくらいしかない専門に大体決めますが 本当にこれが大変。高校時代も大変ですが 大学がまた凄い。必死で勉強しないと卒業ではない。

日本はどうでしょうか。
近年、ちらちらみるに私が居た頃にはなかった大学、知らない聞いた事も無い名前の大学がいっぱいありますね。だからレベルがどうなのかさっぱり分かりません。

さて、私は数少ないスペインの職業の中で建築家って結構好きです。建築やる人っていうのは頭がいいのは勿論ですが なんか男らしい仕事場で 荒くれっていうかそういう雰囲気の中で仕事しているし それでいてすらすらすらっと絵なんか上手に描くし、ある意味 アーティストの面を色濃く残している職業。
結構気が合います。

明日のミーティングがとても楽しみ。
工事がいいのは 始める前だけ。
一旦始まると、色々な手違いや心配が次々起きてとても不幸な気分になります。.....いいのは間取りを鉛筆で描いて居る時だけって。ははは。
今度の工事だけは 馬鹿みたいに上手く行ってほしいなぁ。
古いお城っていうのは 良く壁の間から金のコインがざくざく出てきたりするらしいのです 笑

ついこないだも 私の知り合いの工事で 壁をぱーんっと割ったらざらーーーーーーーっと16世紀だかのお金が出てきたとか。全部金!
そういうのって 家の持ち主なんかには言わないで大工が山分けしちゃうんだろうな。

市民戦争の時もみんな壁に財産を隠したっていうのだけれど、20世紀のお金はもう紙幣だから壁から出て来てもどうしようもないですね。伯爵家のティアラーかなんか出て来ないかなぁ。
画像アップすると重くなるので 一つだけ玄関ホールの螺旋階段の始まりを公開します。色ガラスの大きなドアは この先に中庭があります

では、明日どんな展開になるか....上手く三人の意見が反映されるといいな!

●2010年03月08日(月)

いよいよ

長年 夢が宙ぶらりんのままになっていたけれど
間もなく寄宿舎のデザインが決定されて工事に突入します。

やっぱり日本とスペインを三ヶ月おきに往復していたのでは
じっくり工事を見守るということができなくて手つかずのままでした。
ずうっと昔にアカデミーの寄宿舎を作ると言っていたのですが
それが思ったようには生徒が留学しないのと私が多忙なために実現しませんでした。ここ一二年、自分の啓発のためにニューヨークに出かけてダンス全般を勉強したり ヒップホップやクラシックバレエ、ベリーダンスなどをしっかり見てきてやっと懸案だった勉強ができて一つの区切りがつきました。
長い舞踊家の人生には こういう仕事から離れて見つめるってことが必要でした。

もう一つには落ち着かないとできないことがある。
寄宿舎の工事は着工から二年がかかるだろうと思われます。
セビージャのセントロ、まさに中心のまた中心、コルテイングレス
デパートの同じ並びの19世紀後半から20世紀初頭に立てられた
お城の指定がなされている文化遺産の建物があるのですが ここを改修してとても広々とした10の寝室と二つの中庭、四つのサロンが出来る予定です。

広く内外の学生に門戸を開きたいと思っています。
勿論 アカデミー生、元アカデミー生には特にケアーしてあげたいと思います。ここがスペインや日本、あらゆるインターナショナルな純情で生き生きとした学生の中心となったらこんなに嬉しいことはありません。

私の当分の課題は、この寄宿舎のデザインとインテリアを成功させることです。
火曜日に工事の筆頭ディレクターと建築家とのミーティングがあります。私も見取り図を二通りくらい用意しているのよ。
建築家になりたかったくらいだから図面描いたりするのは大好きなんです。今までにシステムキッチンだけでも七件はデザインしたことがあります。勿論 頼まれて趣味程度ですが。
こういうことが大好きなんです。
特別な高さと細さの引き出しなんかを作り出したりします。

今度のは、いかに大きな屋敷に明り取りを施すか、が課題です。
素敵なアイディアを昨夜も思いつきました。
二年て 長いですよねぇ....でも短くもありますね。
楽しみにしていてください
もう セビリア市とは話し合いが進んでいます。
全面的に応援してくれるということですが 何しろお城としての指定がありますから いじってはいけない螺旋階段とか 色々あります。文化保護を守りながら いかに機能的な間取りにして行くかが頭のひねり方にかかってきます。

近年久々の大仕事です。乞う、ご期待!!

http://www.flamencoole.com/

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