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2001年11月のセビリア発信・つれづれ草
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●2001年11月19日(月)

【BAILE FLAMENCO VOLUMEN II NIVEL MEDIO】


朝、目覚めてみると、感じのいいフラメンコが階下から聞こえて来る。
はて、歌い手は誰だろう....?

 答えは意外!マノーロ・セビージャだと言うのだ。
ほう!マノーロ・セビージャか!
私はこの人と随分仕事をした。アントニオ・ガデス舞踊団で長らく活躍した素晴らしいカンタオールだ。
映画カルメンでは、おどけた愛嬌者の役で大活躍している。
踊りの事は熟知している。それもその筈、もともとは踊り手だったのだ。

ところで、問題の音楽の根源たるCD。
OFS社の新発売の録音だそうだ。
「え!?日本でも出ている?」
なんか、不親切で要領を得ない返事をですね、根掘り葉掘りしてやっと得たところによると、1週間くらい前から出ているらしいですよ。

これ、素晴らしいです。
今手元にジャケットあるのでお知らせします。

BAILE FLAMENCO VOLUMEN II NIVEL MEDIO 
  Con el maestro Jose Galvan

です。ソロ・コンパス・シリーズの中級、初級用のバージョンで、かわいい女の子達が踊っているイラストでボリュームIは既に出ていますよね?
あれの第二弾で、
なんとバンベーラス、タンゴ、ソロンゴ・ヒターノ、ロンデ―ニャなんて、幻のフラメンコナンバーが入っています。
是非、是非。

私の生徒はこれ、必携だな。ソロンゴなんてそのうちやろうと思っていたし、バンベーラスはこの間仕上げたばっかりで、ちょうど渡りに舟です。

だいたい、カーニャ、タラント、マルティネ―テ、ガロティンも、既存のソロコンパスのものより少しアップテンポで、また違ったお味、という種類に出来ているので、きっと使いやすいです。
8曲も入っていてお得かも。
別に録音スタジオの回し者ではないですが。
情報、1週間も前にですね、日本で出ているのにナンにも知らせてくれないしね、ここの社長ときたら。

(君塚さん、このマルティネ―テ、クラスでやるので是非録音しておいて下さい...バンベーラスも。なんて時間も迫っているしここで連絡してしまう)

さて、どこに出荷したのかしらん.....プリメーラかなぁ、チャコットか....アク―スティカか...パセオっていう線もあるかもしれませんね。
聞くの嫌なの、うるさがるから。

これ、スペイン人の夫だったらきっと日本でクラス用に、と何枚か持たせてくれると思うのですが、こういうところが違いますねェ...感心してしまうらいにぶっきら棒です。
まるで売るのをよそうと心に決めているみたいに。

 しかし、こんななのにこの夏にはみんなの歌伴奏のためにわざわざスタジオにギター携えて来てくれたのだから、大した快挙だったと思いませんか?
この人の大ファンのトヨシ氏が知ったら嫉妬するかもです。
(あの日に限って、あなた、クラス取っていないんだもの....)

うちの発表会の時に日本に居あわせていて、お願いだからギャラをいっぱい払うから、ハイヤーでもなんでも差し向けるから、と懇願しても「嫌だ、めんどくさい」と言って相手にしてくれないんですからね。鷺沼スタジオにギター付きで来てくれた時は、後光が射して見えてしまったくらいだ。

うーーーむ、マノーロ・セビージャって手があったか。
今度この人、日本に連れて行ってなんかやりましょう?
このCDで振り付けて、このカンタオールを仕上げに連れて行くって、勉強になるし、楽しくないですか?
全国規模で勉強会がやれたらいいのにね。地方の人達のためにも。
誰か地方をまとめてくれると楽しい事がいっぱいできるんだけどな。
一人づつでばらばらしていないで、工夫してみて欲しい。

●2001年11月15日(木)

【12/8のアカデミー創立記念パーテイについて】


ずっとHPでもお知らせし続けてきた、この、素敵なパーティですが、
わずかに一アカデミーに過ぎない規模で、コルドバのコンクールを上回る支援、なんにもあげない、新人公演なんていうコンクールとは呼ばない事にしている理屈っぽくてそのくせ後進の育成というよりは審査員と協会の売名の方が優先みたいな日本のあの、コンクールより前向きな、うちのパーティについてちょっとお知らせです。(おお、又やってしまったね。誹謗中傷ではなく、事実ですから、生かしちゃおけねェ..のご意見ありましたら、ゲストブックにどうぞ。受けて立ちます)

 思わず過激な横滑りで始めてしまいましたが、かように素晴らしいパーティなので、飛行機乗っても参加させてください、という集中レッスン生が何人もあり、日本全国から参加します。当初予定していなかったので、中の生徒だけのつもりでいました。
やっぱり、今年中に入会した人は...のキャッチで来てしまったために、事務局は苦肉の策として、集中生の参加はクジ抜き、ということで認めたみたいです。

 でも、みんなが楽しみ、わくわく、くじ引きするのに、あなた達はそこで飲んで食べて、見るだけよ、みたいなのは私の気持ちとしてかわいそうでとても嫌です。

 アカデミーに入会したあなた達は、自宅や職場が近所だったから入った人がほとんどで、私には私だけが目的で、雪の北海道やら台風の九州から飛行機に乗り、ホテルに泊まり、苦労して習いに来るいじらしい地方やその他の集中生も限りなく愛しい生徒であるわけです。

 ですから、スペイン往復航空券だけは、よそに行ってしまうとがっかりしてしまうでしょうけれど、ドレスや衣装は(これだって大して値段が変わらないみたいだけど、ま、気持ち的に違うかな?)彼女達もクジに参加させてください。

 ですから、航空券はアカデミーの生徒への奨学制度として定着させたいので、この一本だけ入会した生徒に限らせてもらいますが、他の賞は均等の機会で運試しとします。いいですね?そうしましょう?

賞品は以下の通りです。

                記

1.スペイン往復航空券
  1/8〜6/30までのお好きな時期に、最高三ヶ月の滞在まで。

2.フラメンコ衣装−5着(サイズ38〜42)


3.イブニングドレス(ロング)−5着(主に40)


4.パーティドレス(セミロング)/ブラウス等−5着(同上)


一部既に日本に送ってあり、思い出せないので、実際はもう何点か多いかもしれないです。

 もっと出すつもりでしたが、テロで荷物の検査がとても厳格になっていて今回はこのくらいで打ち切りにせざるを得ません。残念ですが、来年に期待しましょう。

上記のドレスはその場で試着して、私に麗しい姿をちゃんと見せてくれるのが条件です。そしてこの晩はそのままの姿で楽しんでいただきます。

うじうじ恥ずかしがったり、わけのわからない行動に出る人は、権利を放棄しないといけません。(不思議の国日本て、こう言う興醒め有り得る)

よって、(ここで大声で言ってしまう?)全員、ひもなしのカップブラで参加の事。{いろいろな}みだしなみ、ちゃんと済ませ(深読みして!)、靴もフラメンコシューズならヒールがあってひきずらないので、くれぐれも準備ちゃんとして来てください。ドレス修正のためにフィット用安全ピン、用意しておきますから、色々止めて着用の事。

当日、真夏のように暖房を入れるので、参加者は厚手のアンゴラセーターなどくれぐれも着て来ないようにね。

スタジオで着替えるのはなるべくご遠慮下さい。荷物がすごい事になって管理できません。薄着でものすごいコートでぐるぐる巻きになって来て欲しい。
なるべく.....

 さて、衣装、ドレスのサイズ設定がとても難しかったので、上記のようになりました。
大きい場合は直せますが、かなり小さいと、難しいです。

当選者で、この憂き目に合った人は、賞品をその場で競りにかけることができます。欲しい人は競り落としてください。そして小さいドレスでお嘆きの彼女は、お金をいただいて帰ることにして下さい。

いや、どうしても売りたくない!そういうのもオーケーです。ドレスはお使い物にするか、家の飾りにするか、ダイエットするか、自由です。
こういうケースのみ、着なくても大目に見ます。

 パーティはアカデミーとしては初めての試みなので、何か小さい不手際があっても一切、責めない事。みんなが楽しく気持ち良くボランティアでしてくれることなので、誰かが責任感じてしゅんとしてしまうのだけは、避けましょうね?
では、大いに楽しんで、カマロンなんか早速歌ってください。

●2001年11月14日(水)

【Eso,eso,eso,eso!】


帰国が近づいてきたので、生徒より真面目な教師であるところのものの私は、今回は3分で全身ほぐしてしまうトリックを発明した。

いつもレッスンの始にみんながちんたらやってる、あのほぐし、気休めみたいななんの効果もないあれ、そのうちなんとかしてやろうと思っていたのだけど、やっと完成。

 この夏中ずっと洗脳されそうなくらいにこっちでヒットしたルンバでほぐしきるぞ!
レッスンの始にこれをうわーっとかけてびっくりさせてやるのだ。
科学的にして素晴らしい、私の発明!

みなさん、入門も上級も、毎回、直足袋、バレエシューズ、底にすべり止めのついたバルキー、コツトン靴下、のどれでもいいですから、足がつめたくなくて、すってんころりん、しないなんか履くもの、きっと持ってくること。

フラメンコの靴でやってドジなあなた達がさらに捻挫とかすると困るので。

おお、楽しみ!!

そうです!ゾンビもカカシも追放しましょう。

一挙にほぐしてちゃんと踊り、やりましょうよ、そろそろ。
自分の体についてる曲線、使いましょう?いい加減にぃ....あれらの曲線はダテについてるわけではないのだもの。

これから冬になるし、なかなか体があったまらないし、時間ないし、無理すると大変だし。素晴らしいなぁ、これ!これですよ。

そうだ!おまけにこのルンバの歌詞も載せてしまおう!
ほぐしながら歌えるようになる!
転んでもただでは起きない!

そのうち振り付けて踊れるようにもなる!
知らず知らずに寝ている間に覚える英会話のように。

明日から歌詞をアップします。
長くてもすぐ諦めないように。
今すぐできるようになれって言ってないもの。
クリスマスだし、嫌になるくらいお正月休みあるし、絶好のチャンスよ。

わくわくして来た?
して来ないって?ダメよー、冷めてちゃ。

ウソでもいいからなんとなく軽く暗示かけないとね、大成しないんだってば!

で?今度は?したような気がする?
ムー――イ・ビエン!Eso lo que quiero yo!!!

●2001年11月13日(火)

【自由自在】


ギター合わせをしていたら、ギタリストが爪が減って仕方ないとこぼした。
なんだってそんなに足が強くなっちゃったよ!君は!
....まんざらお世辞でもない感じ。むしろ迷惑そう。

 そう言えば、ドランテも私のソレアのエスコビージャで腕に筋肉が盛り上がりそうだ、て言ったのだ。
「ポパイになっちゃうよ、きっと」だなんて...

練習の時にみんなでパルマが合わなくて、「僕、やってあげるよ!」
そう言って彼は立候補したのだった。
男が3人もそろってたったの女一人の足が相手だというのに、1曲でヒ〜〜!

「やだもう、なんだって言うのよ!ジプシーの名門が泣くぞぉ....!」
あきれてしまったのだ。
みんなで私の曲が終わると、わあわあ言って腕のマッサージするんだもの。
これでスペインで聞こえたジプシーの名門の男達。

ヘスー・エレディアも、君のソレアはムーイ・フエルテだよ、て。パルマの手がしびれちゃうとか言ってマッサージ。
これ、信じられないなァ。
示し合わせてない?

ヘスーは長い事ホアナ・アマジャと共演していたのだから、彼女の凄さと言ったらこんなものじゃなかった筈。
なんだって言うんでしょうねェ、この頃みんなしてヒーハ―。大の男が大袈裟な!私のソレアなんか、全然大した足やってない。逆立ちしててもできちゃうくらいになんでもない事しかしていない。

 ても、この頃の私のマルティネ―テは、切れ味が結構凄い。
こんなので共演したらみんなどうするかなぁ....

 最近、ホント、疲れを知らないのだ。
びっくりしてしまう。どう甘く見ても1時間はノンストップで足ばっかりやってる。この頃はただの足でなくて上体が一緒にどんどん繰出される傾向にある。
今、新しい境地に入りつつあるのかも知れない。

なんていうか、ここから始まる、ていう気がするのだ。

 昔は貧血で、体弱くって、ぴちぴちの青春!みたいな単純な元気印の10代は、少なくとも私にはなかった。

献血しようとすると、あなたはダメです。こんなに血圧が低くては!
...20を過ぎても、断られてしまう悲しさ。

お医者は「いやぁ、こんなに血圧が低くてよくそんなに活力がありますねぇ、意思が強いんでしょうなぁ...」感心してしまうのだ。
そんな!意思なんかなんにも強くないのに!

自慢じゃないけれど、克己の精神なんかこれっぽっちもあったためしがない。

でも、本当に最近はすごく調子がいい。

コーチが良かったのかしらん。
腹筋500回やってもなんともないって、普通じゃないですよねぇ...
もしかしてやリ方、ずるしてるのかなぁ?知らないうちに..?
今度また、見てもらわないと。

 脚だって片方につき35キロの重量で100回づつ4セットはやれてしまうのだ。
気味が悪いみたい。

 脚は35キロから40に上げてみようかな、というくらいなのに、腕の方は、どんなに頑張っても20キロを上回れない。

立ち上がってやるとしたら片手につきたったの2キロしかダメ。

 年内にもう少し筋力つけたいな、と思っているところです。

今まで、ウエイト関係の硬派は避けて通っていたのだけれど、開眼してしまいました。上体鍛えると、足も楽。すごくバランスが良くなります。
なんだか、とっても楽しい、この頃。
自由自在って感じです。

●2001年11月10日(土)

【おお、警報機】


昨日の午後になって突然寒くなった。
スペインはいつもこれだ。
 だんだんと移り変わって行かない。ある朝突然に夏でなくて冬が来る、という感じだ。
 昨日は一日のうちで変わってしまった。
 あわてて衣装箱をかきまわす羽目になる。
まだ半袖、タンクトップだったのに急にセーターだ。
合着を着るチャンスはついに巡って来ない。

 それでいて家の中から見上げる空はいつも一年中変わらぬ真っ青な美しい輝く空であって、外に出てみるまで寒いのかなんなのかわからない。
私の住んでいる丘の上はこんなにあっけらかんと晴れている視覚とはそぐわないような、風のうなり声が聞こえる。

母がここを嵐が丘と命名している所以だ。
セビージャの市街から車で8分くらいしか離れていないけれど、アルハラッフェと呼ばれるこの辺りの丘は、夏は気温が3〜6度も低い。
1度ここに上がってしまうと金輪際、市街には住めない気分になる。

この辺は高層住宅は一切認められず、庭付きの戸建ばかりと決まっているので、この間のような事があると、本当にいよいよ警備会社と契約しないといけないかもしれない。
憂鬱なことだ。
私は警報機に囲まれて暮らすのが好きではないのだ。
でももう、好き嫌いを言っている場合ではないかもしれない。
選択の余地なしだ。

市街が安全かと言うと、そんな事もない。
特に屋上付近の最上階は屋根伝いにいくらでも入れて、逃げ切れるので、下の道路の反対版という感じで泥棒には楽なのだ。

セビージャを訪れた人は容易に思い浮かべる事ができると思うが、市街は庭付き戸建が認められていない。
隣がくっついて建てられていて、建物で要塞のようになっている。
ブロック毎に固まって立ち並び、アベニューで仕切られているのだ。
マンションしかない。さもなくばとてつもなく大きな建物で、大概は公共の物だ。

 ここは凶悪犯はほとんどなく、みんなこそドロばかりだ。
しかも実にまめまめとよく盗む。
感心してしまう。

 3年前に車を盗まれているので、感心ばかりもしていられない。
どうも同じ犯人だという気がするからだ。
大晦日、連休、雨の日、という手口も同傾向だし、この手口から言って同じ人間もしくはグループの仕業だ。

いつでも留守、という私の家は彼等のカンタンリストにノミネートされているに違いない。
あーーあ、めんどくさい!これからどこの警備が一番ましか、進まない気持ちで選ばないといけないのだ。
いつもは取られるものなんか大してない。取りたきゃ、取れ、という気持ちだったけれど、案外取られるものはあったなぁ、という間抜けな感想だ。

本当を言えば警備は、どこもあんまり信用していない。
でも警備会社のシールが入り口に貼ってあるだけで、ちょっとは止めておこう、という抑止にはなるかもしれない。

 さて、生きた、身をもって語る、スペイン事情でした....ご参考まで。

●2001年11月09日(金)

【ああ、天はニ物を与えず】


今日は午前中、国家警察に呼び出されて丸つぶれになってしまった。
 いい機会なので、スペインの警察を整理しておこうと思います。

 うっかり間違えてしまいましたけど、事件の日にやって来たのは国家警察でなく、武装警察。
この国で最強の権力を持った警察です。その翌朝、指紋採取に来たのも、この特殊な方の警察。
 私が本日調書のために呼ばれたのは、普通の警察署。日本の警察と似た感じです。
 スペインにはもう一つ、別の警察があり、これは交通関係専門の警察。
以下に整理します。

 GUARDIA CIVIL:特高警察。フランコ独裁政権下ではフランコの秘密警察として思想、言論の猛烈な弾圧をしたので、この組織が反対分子を徹底的に弾圧しました。どんどん殺しました。まだ、フランコ時代にものすごい事した年配の警察官がいるので、時代が変わったと言え、気をつけないといけない。

今は、武装警察として、凶悪犯、麻薬関係などを扱っています。
 目印は緑の制服と、珍しい黒い三角帽子のようなプラスチックの変わった帽子をかぶっています。ちょっと怖いから気をつけましょう。

POLICIA NACIONAL:国家警察。日本の警察と似たような普通の警察。

POLICIA LOCAL:交通警察。主に交通事故や、違反切符をきったり、交通関係の取り締まり。他に地域の取り締まりも。
警官の中では、私は一番好き。

実は私のジム仲間には、この交通警察が割りと多い。

 ブルーの素敵なシャツで、闘牛士みたいにかっこいいズボンと長いブーツ。エックス脚の長い足にこれがものすごく良く似合う。
 そして「ナナハン」より一回り大きい、850のバイクに乗っている。あれ、倒れたら絶対に一人で持ちあがらないなぁ...というようなものすごいバイク。

 この間、街でこの交通警官を見かけた。
なんか、車を止めて、あっちにバイクの青年を控えさせて調停しているきびきびしたかっこいい男性がいるなぁ、と思いきや、ありゃ!あれはペペではないの!へーーえ!見違えちゃった!

いつもジムでバーベル持ち上げている時は、別になんにもかっこ良くないのに
警官の制服と、堂々たるバイクがアクセサリーで付随していると、驚く程舞台の主役として光っていた。もう、男性美に輝いている、と言う程の見物でした。やっぱり、衣装ってとっても大切。

 スペインの男性、別に普段はなんとも思わないけれど、フェリアの時、伊達を競った乗馬姿に小粋なソンブレロを斜めにかぶり、かつかつかつ、とひずめの音を響かせて行くと、音響効果と供にほれぼれするくらいに美しいです。

ああ、何世紀にも渡って、馬上にあった血統だな、と納得しますね。

 それと何と言っても闘牛士。
すごいですよ。脚がエックスで長くって。

 あのきらびやかな衣装とショッキングピンクの靴下。黒いバレエシューズみたいな粋な靴。めちゃくちゃカッコイイです.....インタビューのマイクを突きつけられるまでは!

 どうしてって?.....喋るとびっくりさせられる人が少なくないです。思いもよらず悪声か、とんでもない喋り方か、あるいは両方で....。
ああ、天はニ物を与えず。

●2001年11月07日(水)

【花道はどうしたのよ、ハニー】


秋葉原のスタジオが開くずっと前から見ている、地方の集中レッスン生は随分といる。
東京のアカデミー生より彼女達との付き合いは長い。
 そういう生徒の一人に、私を敬愛すること並々ならないくせに、絶対に私の忠告に耳を貸さない子が一人いる。

 集中レッスンの度に地方都市から出て来る、その休暇の申請と調整だけでも大変なことに違いない。
 隣の駅に住んでいても出られない子がいるくらいなのだから、彼女達の熱意と情熱はうんと評価してあげないといけない。

 その上に上京してホテルに宿泊してのレッスンだ。経済的な負担はレッスン代をはるかに上回る。こんなに身を入れるくらいなら、いっそスペインに来ても変わりない、と言ってこちらに習いに来た事も何度かある。

六ヶ月、私のレッスンを受けないでいるともうダメなんだそうだ。
毎回というのは大変だから、少し我慢してみては?と提案したのも1度や2度ではない。

 お見合いの話しがあってもちっとも決心しない。

今度の人は?

ふむふむ、良さそうだからもう、決めなさい!と言ってもなんだかんだと言って決めない。地方都市の男性は(地方によるでしょうけれど)奥さんをあまり自由にしてくれないらしい。

 そうこうするうちに、どうしても家業を継がないといけない長男と恋に落ちた。
お嫁に行ったら、長男の嫁として率先して家業にせいを出さないといけないような古風な家なのだ。例えば、料理屋のような...と想像してください。
例えば、女将としてきりっとしていないといけないような....

 ああ、困った、フラメンコは止めて欲しいと言われている、とてもじゃないけどそれは出来ない。
でも、踊りと両立できるような家業ではない。
なかなか骨のある好ましい男性で、この人は諦め切れない。
さあ、どうしたものでしょう、先生....!

 それはあなた、苦しいでしょうけれど、今時そんなに心を惹かれる男性も珍しい。別れて心を引き裂かれるくらいなら、ここはあっさりフラメンコを止めてこの人に尽くしなさい。それが女の花道というものです。

....全然言う事きかないのだ。
今日の午後、OFSにお菓子の届け物を持って彼女が現れたというのだ。
 
 つまり、私にメールも手紙も寄越さず、いきなりここに来たってわけ。

そんな事だろうと、察しはついていたんだなぁ....先月メール寄越してぱったり返事がないから、きっと飛行機に乗ってくるぞ、と思いましたが、やっぱりねぇ.....
それでもってああいう返事の後だから、いきなり私には電話して来ないだろうな、訪ねても来ないけれど、ここまでやって来て会わずに帰る、なんて事もするわけないから、夫のところにまず、顔を出すって寸法かな...と踏んでいた。あの子のやることなんか、自分の手の平みたいによくわかるのだ。
さぁて、何を言っても聞かない子に、どうやって向かい合うかな。

「先週くらいかな、て見当つけてたけど?」と、こう出るかな...。

 あの、骨っぽい大和おのこはどうしてきちゃったんだろう、まったく...何をか言わんや、ですよねぇ...ご相談、なんてウソばっかりよ、みんな。自分が決めている結論に私にも賛同して欲しいだけなんだもの。
自分の好きな結論が私の口から出るまで、「ご相談」なの。
まず、話しを聞いてあげましょうね...遠路はるばる来たのだもの。

●2001年11月06日(火)

【ムレータの配色、ピンクと黄色!頑張らないと!】


家の中を荒らされる、というのはとても身にこたえます。
 私は、アンティックのシルクレースとか、エレガントできゃしゃなものがとても好きなので、収拾家という程ではありませんけれど、
そんなものを丁寧に愛情込めて整理してあります。

 泥棒に入られるほんの一日か二日前に、全ての引き出しに移り香用の石鹸なんかを感じよく配して、やれやれ、と一息ついたところでした。

 二人の小さな娘達に、こういう物の扱いとかしまい方を手ほどきしたりして、いつかは大人になって行く娘達と、なんにも生産的ではないけれど、ちょっと濃やかな言い伝えをして躾る時間というのは、それなりに価値あるものだな、と思いながら過ごしました。
いつもはがしゃがしゃに忙しい一家ですが、こんな日もたまにはある、というような...。小さいうちは子供はとても真面目ですから、言われる事のいちいちに感心して幼い頭に復誦して覚え込もうとしているのも微笑ましいですし。
 
でも、こういうなんでもないけれど清潔できれいな物が全部、薄汚い手で掻きまわされて散乱している現場というのは、とても残酷でしたよ。

 この後がまた大変で、国家警察がやって来て指紋採取の粉をあちこちに降りかけて、まるでFBI映画もどきでした。
 大きな制服と、私服の警官が四人も階下と階上で作業しているのを、呆然として眺めていました。
 
 実は私は用無しのように立ち直れなくなり、こんな時に限っていじらしい上の娘が私を気遣って、警官が帰った後の更に散乱した、どこから手をつけていいのかわからないような現場を、全部コツコツ片付けてくれました。
....二つの意味で驚異的です。一つには、この子にはこのように借りが増えつつあり、そしてもう一つは、私は当然気丈であるべき時に限って呆然としてしまう事が少なくないということです。

 でも誰かがゲストブックで言ってくれていたように、このかけがえのない私の娘が一人で留守番しているような時に、車が2台とも出払っているから、と賊が入ったとしたらどうだったろうかと考えない訳には行かず、ありもしなかった事のあれこれを又考えたりして、涙にくれてしまいました。
 
 カメラは4台も持って行ったくせに、このパソコンは持ち去りもせず、床に投げもせず、散乱した書斎にちゃんと無傷で鎮座していました。
(持って行ってくれたら良かったのにぃ〜、その替わりロケット置いて行ってくれたら文句なかったけど?!とはHP読者には言わずに心中深く埋め...)
 あれからセビージャは集中豪雨のため、車に乗ってこの上、また惨事を招くのも嫌なので、残されたパソコンに向かってトツトツと、原稿に取り組んで過ごしている私です。
 明日はものすごく元気になる予定ですから、まずはご安心下さい。
お気遣いありがとう。
 それより、今度のトップは如何?
 私は開けるとパーッと気持ちが晴れるのだけど誰かそういう賛辞を作業してくれた人に贈ってくれる人はいない?

 会社でクリックするのが憚られて、ダメかしら?
目の覚めるような美しい色って....。

●2001年11月01日(木)

【妊娠中のレッスンについて】


まず、こういう大事なテーマに自信を持ってお答えできるのをとても嬉しく思います。

 最近、生徒から直接、間接に問い合わせが多いので、未婚の人にも、まだ若いインストラクターにも今後の参考のために全体のテーマとしてここに書いておきます。

 妊娠初期は大事にして、中期からは逆に運動不足になりがちなのでまた、レッスンをした方がいいというのが一般論です。

 ただし、一口に女性と言っても、私達一人一人が違うように、妊娠の経過も人によって全く違います。

 それから幸福な結婚をしている人ばかりではないように、妊娠も家族や夫の理解や協力がいつでも得られるわけではありません。
あるいは夫婦として最悪の時期に差しかかっていて、悩み多い毎日の中で妊娠を迎える人だってあるかも知れない。
仕事や愛情の面でとても不安な日々での妊娠ということだってあります。

 実際の人生というのは、過酷な格言やことわざで言われているほど皮肉なものでもない代わりに、アメリカ映画のようにロマンチックで楽天的でもありません。ー往々にして。ですから色々な事情があって当然です。

 妊娠の初期だからといってあらゆるものから遠ざかってしまうのは、どうかしら?残る一年近い月日を、いくら赤ちゃんが楽しみでも家にこもってソックスばかり編んでもいられない。

 あるいは暇のあまり夫に過剰な期待をしてしまって、かえって精神不安定になってしまうかもしれない。
 私達の心と体のメカニスムというのは、頭で考えるほど簡単なことでは収まりきれません。

 母親となる人の義務として、今までよりずっと慎重に行動しなくてはいけないけれど、妊娠の経過も順調で、レッスンが自分にはとてもいい気分転換になる、と思ったら続けてかまわないのではないかと思います。
 (ただし、これを発言する時に私は自分のアカデミーのレッスン方法と正しい腰に負担のかからないメソドしか前提にしていませんよ。また、どちらのスタジオも換気も割りによくできるし、クラスも小人数で快適だ、という事を頭に描いています。)

 これと反対に流産を何度か経験した人、またはその兆候のある人はとにかく安全の上にも大事をとるべきですから、こうした判断はとても個人差があります。

 私の例は実はあまり一般的でないので、話しても参考にはならないと思います。それというのも普段の練習量があまりに多いので、妊娠で安静にすると突然具合が悪くなり、益々ひどくなって行きました。
 日に8時間もレッスンをして舞台に頻繁に立って緊張している状態が日常になっているような人間は、突然、これがなくなると体の全ての機能に支障をきたしてしまうのです。

何もきつい運動をしていない人にいきなり3000メートル走らせるのと同じくらいに危険なのだそうです。

 ですから、私には妊娠中も出産後も普通の女性の何倍も苦しく、辛いものでした。...半病人のようになってしまったの。

 さすがに舞台には立ちませんでしたけれど、中期から臨月まで、振り付けとレッスンは毎日していました。大きなお腹を下から両手で抱えてエスコビージャも振り付けていましたよ。みんな呆れていましたけれどね。
 それからなんだか精神も昂揚してみたり、逆にひどく落ち込んだり、自分を持て余しました。
 これは程度の差こそあれ、誰でも経験するもののようです。

 赤ちゃんを持つから幸せか、幸せ一色に塗りつぶされているのか、というとそうとは言えません。なんだかやたらと空しく、悲しくなったりするのよ。
 特に出産後は、スペインでも「40日のうつ状態」ということわざがあるように、幸せで輝かしいはずなのに、すこーし、精神のバランスが崩れる女性がとても多いのです。
私も崩れました。
 2度と踊れなくなるのではないかという恐怖に終始襲われていたし。....そんな事は全然ありませんでしたけれど、それはあの時点では確信できなかった。とても不幸で切ない日々でしたよ。あれを下敷きに各段とうまくなれたと思うのですが、あの時はそれはわからなかったし。
 違う職業を持つ女性でもこういう事はあるでしょうし、気分転換はあった方が精神的にも追い詰められなくていいかもしれません。

 とにかく、10人の妊婦がいれば、10種類のケースがあるのですから、賢く判断して決めて下さい。
 突然妊婦の母親や、嫁ぎ先のお姑さんなどが口を出し始めてそれも随分と面倒な原因になる場合もあります。多分フラメンコなんてとんでもない!と言われるでしょう。...でもそれならなお更、レッスンを口実に家から開放されるのも、衝突を予防する賢い選択かもしれないです。

 レッスンを続けるなら、ヒールの靴をやめて、バレエシューズやすべりにくいものにしてじっくりブラソやコンパスに取り組むという手もあります。
 混んでいる駅では一番最後に階段を昇降するなど、あらゆる知恵を絞ってみてください。
 長くなりましたけれど、育児と妊娠の本もやたらと読むと混乱するのでこれ一冊だけを買ってあとは何も心配しないで済む、という本を紹介しておきます。妊娠から子供が6才になるまでの全てが詳述されています。もう、何もかもです。外国で心細かったこともありましたが、この良書に随分助けられました。

岩波書店 育児の百科   松田道夫 著    素晴らしい本です。

http://www.flamencoole.com/

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