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2006年09月のセビリア発信・つれづれ草
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●2006年09月29日(金)

レッスン方法について

昨日の午後の苦しみから又自説の証明が成立した。

@足の訓練は低いかかとの靴でやること

特に腰や膝に故障のある人、又は故障の認められる一時期
極端なO脚や半月板がデリケートな人

私は舞台では普通より高めのヒールで踊る。
けれどもその踊りを作っている時は 足の無い部分は
裸足か バレエシューズ
足も作っている段階、又は踊り込みの段階ではヒールは履かない。これはとても賢明で正しい稽古法方だと思う。

私の生徒の皆さんは是非 これを実行してください
特に集中レッスンで時間が長い場合は 実行して
疲労はいいですが、靴のために辛い、という事の無いように。

A親切で丁寧な指導は 本当に親切で正しいか

正しくない、というのが自説です。
どんなに素人であっても手取り足取りというのは
舞踊的な頭を作る上で正しくないです。
習う時は 形を習うだけではなく
習い方の頭も作らないといけないのだ。

瞬間に集中する頭を作らないといけない。
この一瞬で取る、という緊張が走らないと
それは正しい稽古法ではない。

普通の、こういう緊張感のない ただの人がいて
この人をこのダレた、甘えっぱなしの 引き締まった精神になることを知らないまま ずっと継続していいのか、というのが私の長年の疑問なのだけれど答えは 昔から
「頭と集中力も鍛える」なければ それは
素人に単に迎合するだけの飴玉のようなものだと思うのだ。

振りが取れないとか ついて行けないとか
そういう人を鞭たたいて教育するのではない。
瞬時に何を思っているか勿論見抜いて
「いえ、弱音をはかないでちょっと自分に厳しくやってみて」
と的確な激励を飛ばしながら 自力で集中する力を養ってやるのが正しい道ではないのかな、と思うのだ。
ただこれには相手の理解が必要だ。

形だけで入るのではなくて
甘えた、ダレた能も鍛えるんですよ、ということを言わないといけない。
ものすごく劣等感に襲われて 屑のような気分で終わってしまってはいけないけど=プロはこんなのは当たり前ですが
アマチュアなんだから そんなにしたら明日は稽古場に人影も射さなくなる(笑)

少し辛い、少しよりもうちょっと苦しいって言う状態が
適当な温度だと思う。

なんで私ができるまで教えないのよ
ここ来て やんなさいよ、的初心者が時々いるけれど
ーびっくりしてしまいますがー
そこに行って あのね、から始めてやらないといけない。
「自分で取れる頭を鍛えて作るのよ」「こんな風に」

そういう初歩をまず、入会した人にちゃんと教えてやらないと
最近の甘えた人達は 分からないみたいなのだ。

芸は形と心と 勿論頭脳なのだということを
12月に帰ったらよく一人一人見て点検しないと、と思った。

いつ思ったかというと 夕べのシギリージャで
どうしてもそこだけ集中できずに自分は脳が退化しているのかなと
一瞬疑った隙に。三秒くらいの間に上記の自分の生徒のことを考えました。そうだ、こういうのも初心から教えないといけないのだ、と。
昔の日本人ならどんなに普通のその辺の人でも
常識としてちゃんと出来ていたことなのだけれど
最近 そうでもないみたいだと気付き始めていた。

で、そうだ!と、自分の稽古にまったき集中もせずに
訓練法を道草して
かなりとろいな と
もしかしたら振付家には思われたに違いないけど
ま、すぐ稽古法に頭が飛んでしまう。

非常に簡単なのに 何故か間違えるシギリージャの足
今週末ちゃんと復習してものにしないと。
案外 うちの中級生のがすんなりやれるかもしれない。

では、行ってきます また始まる私の過酷な1日は
入る靴も無いくらいに腫れあがった足を引きずりつつ
始まるのでしたぁ(涙)

良い週末を!!


●2006年09月27日(水)

討ち死に状態

怒涛のような日々だ。
あっと言う間に1日が終わる。
朝が来るのが辛いって言う気がする。

子供に手伝いをさせようかと甘く考えていても
学校から帰ると一時間と居ないで訓練に出てしまう。
それから夜の九時、十時まで帰れない。
物凄い訓練時間だと思う。

げつそりと青いやつれた顔で足を引きずりながら帰宅する。
うちの夕食はなんと10時過ぎなのだ。
食事をお盆に載せて 部屋で真夜中まで宿題をしている。

こんな生活をいつまで続けるのかと心痛する。
筋肉痛の脚も気になる。
本来ならこういう激しい訓練の後にマッサージや
熱いお風呂や休息が必要だ。

何もできない。

私もご同病、という感じで
午前の稽古の後は 午後もというのは靴を履くのも辛い気がする。益々長時間の稽古にはかかとの低い普通の靴か
バレエ教師用のシューズがいいと痛感している。
土曜日には買いに走らないと!

テープでリズムの復習をしながら眠る。
朝食のテーブルの下で足をなぞる。
応用と工夫を重ねてみる。

なんだか足腰立たないくらいにきついのだけれど
ボキャブラリービルディングは 効果がありそうだ。

カッコいいシギリージャのあんまり大変じゃないのに効果のある足が出来た。
すごくモダンで粋なガロティンの歌振りを終わるところだ。
ブレリアの足ができた。
タンゴのかっこいいモダンで伝統の振り付けを一振り終わった。

二日の収穫としては上等かな。週末に踊りこみとマッサージに行く。

夜は 足で歩くのもきつくて 頭で歩きたくなる
この激しさを続けると一ヶ月の後には 常態になるだろうか
それとも 体が駄目になるだろうか
ま、試してみるしかないな。

多分、この半年くらいの忙殺で
筋肉が落ちたために疲労が激しいのだと思っている。
自分の体をまな板にして 筋肉と持続力の研究だ。

来週から筋トレに行こうと考えいる。
一度落とすと 三ヶ月はかかると思う。
でも、いったん鍛えた事のある筋肉は
記憶していて すぐに戻るのだそうだ。

その辺の体験も是非 ものにしたい。

皆さんも仕事や家庭でいろいろあるでしょうが
何かは絶対にしないと 病気や怪我のもとになるので
比較的続けやすいフラメンコはきっとやめないで
頑張ってみてください。
心臓はスポーツゼロでいると確実に毎日衰えて行くのです。
筋肉が駄目になると腰痛が激しくなります
腰痛ベルトをずっとしていると益々筋肉が落ちて行きます。

運動は絶対に必要なビタミンのようなものです。
頑張りましょう!!

●2006年09月23日(土)

新しい振付家

昨年、アンドレス・ペーニャで苦しんで
もう最近のフラメンコは駄目だと結論していたけれど
昨日、悪くない振付家を見つけた。

足は相当凝っているけれど
でも体の動きは私と同系統の道にいる人に見受けた。
なるほどね、と感心する簡単で粋な工夫も随分ある。
簡単なのだけれど 早くて難しい、という種類の難しさだ。
ピンクを黄色に塗りつぶさないといけない、と言う種類ではないから 楽しくやれそうな気がした。
いや、楽しくはないだろうけど 苦しみばかりではなさそうだ。

私は源流がビラール・ロペスとマテイルデだから、
とお断りしておいた。
うん、うん、基本的な自分のスタイルは変えちゃ駄目だよね
いつもその上で更新していかないとね、と理解を示してくれた。
月曜から毎日五時間のレッスンに入る。
これから三年は充電するつもりだ。

午後は週に二回、ピアノとソルフェージュをやることにした。
早速 市の音楽院に申し込んだ。

では第一回目のレッスンでは あなたが独学で弾ける様になった
エリーゼを弾いてね、と言われてしまった。
そんなぁ.....音符は読める、からこんな反応に飛躍してしまった。

独学で弾けるようになったのは 今から15年も前なのだ。
もう何にも覚えてないと言うと 二週間あるから思い出すのよ!
と肩をたたかれてしまった(冷や汗)

今日はピアノにかぶっている分厚いほこりを掃除したところだ。

来週から もう何にもできなくなると思う。
何が故障しようと 家にいられない。

今日は 引越しのダンボールあと四個、という輝かしい成果にまでこぎつけた。
日曜に一掃しないと日曜の次は この凄まじいスケジュールの日々に突入になるのだ。

日曜の次は月曜なのだ!!しっかりしないと!

いつ、弱音を吐くかな?
すぐだったりして(爆)

朝に道をきけば 夕べにぃぃぃぃ、の私であります

ゴタクよさようなら、マメとタコと筋肉痛よ、こんにちは!
どろどろの日々よ 又よろしくねーーーーー

●2006年09月22日(金)

衣装デザイナー

ここで度々登場する私の衣装デザイナーは
元踊り手で 
ちょうど私がスペインに渡りたての頃に
クラシコも見せるサラデフィエスタで
素敵な踊りをする人だった。

今でも彼女の美しい顔立ちと金髪のモーニョ姿
紫の衣装とカスタネットの響きをはっきりと思い浮かべる
ことが出来る。

手先が器用で センスも良かったので
あっと言う間に評判となり、
衣装作りにだんだんと力も入り、
ついに踊りから転向して行った。

マヌエラ・カラスコはもとより
ミラグロス、パストーラ ラファエラ・カラスコに
ベレン・マジャ、ファナ・アマジャ、カルメリージャ
アウロラ・バルガスにフアルーカ、
マドリーのアントニオ・マルケス舞踊団も顧客リストにある。
ほとんど全部の活躍中の踊り手がクライアントだ。

彼女のサロンは
フラメンコのるつぼみたいな感じがある。
ありとあらゆる噂も入ってくる。

「ビエナルの今夜のチケット、招待されているけど行きたくもないわ」
先日彼女がつぶやいた。

連日 チケット買います の広告があちこちにあるのに
勿体無い話だ。
「最近のフラメンコってつまらなくって見る気もしないわ。
こおんな、変なカッコして踊るじゃないの」
モダンなポーズで真似して見せたりする。

あのコ=パストーラのこと=は、ちょつと前まで上手だったのに
どうしちゃったっていうのかしら?

身もふたも無い。まるで下手になったとでもいうような口ぶりだ。

私はバストーラと 国家舞踊家賞に輝いた兄様のイスラエルのために弁護に回る。

親が親だから(ホセ・ガルバン)この二人は
もう10歳にもならない頃に全部正統派のフラメンコは踏襲してしまった。
凄いリズムと足なのだから 色んなことがやりたくなっても
仕方が無い。年寄りにでもなったら少し元に戻るかもしれないけれど。

でも本当にすごく二人とも上手よ

私の力説に うーーーん まぁ そうだけどね、と不承不承の返事が返って 同意していないことが見て取れた。

どの時代にも新しいフラメンコが台頭して
古い時代の人は 眉をひそめたに違いないけれど
今、私が交差点に立っているほどの激変を経験した
アーティスト時代はなかったのではないかなと最近思う。

トナやミラグロ、ペパ・モンテス ああいった
踊り手と何も共通していない コリコリのフラメンコになってしまった。

凝り過ぎ。

この間のミニコンの時のカンタオーラは
「だから 踊り方を知らないのよ」と言う。
????

がっちがちに固めたコンパス尽くしの踊りにするから
ちょっと違った歌を入れると もう収集がつかなくなるのよ
と言うのだ。
毎回同じ長さ、同じ切り方 同じ歌詞でないと
踊れないのだという。

だからつまらないわ、と彼女でさえ言うのだ
行き過ぎて、戻って来る時代が到来するかもしれない。

やっぱり超モダンの踊りは
フラメンコと関係ないと思う
最近の踊りの足ばかりのことと言ったら
バカみたいなのだ。

私はあれをやるくらいなら
キューバン・ルンバでも習う。

でも、専門家なのだから あれを三年は
鼻をつまんで勉強してみようと思う
石の上にも三年

三年と一日目にはやめる

●2006年09月19日(火)

新学期ー私にも

スペインの新学期は9月の15日だ。
六月から延々夏休みがここまで続く。

逆に考えると これだから芸能とスポーツ選手が良く育つのだと思う。
夏休みになると訓練は二倍になるし
大切な選手権はみんな夏休みに集中する。

家でだらだらしている子もいるだろうけど
ちょっと意識のある子達はみんな
芸術活動かスポーツをやっているから とても多忙だ。

9月に進級して学校が始まるから助走が始まり
10月になると本格的な時間割になる。

長女が生後八ヶ月から水泳生活をしているのだけれど
選手としての生活が過酷を極めて
学業との両立がとても厳しくなってきている。
スペインは小学校でもばんばん落第させる。

朝8−14時まで続けて学校で、昼ごはんをあわてて済ますと
3−4:30まで第一回の水泳の訓練があり、
7:30−10:00までが二回目の水泳訓練なのだ。
週末は大会。
これが10月からのスケジュールで この
日に二回の訓練を通らないと 重要な選手権に出してもらえない。

学校だって16歳ともなると相当難しい。

宿題をやる間もないくらいでどうやって切り抜けるのかと思う。

けれども 夕べ少し否定的な言動をすると
この寡黙なスポーツ少女は もしかしたら自分はもうあと二年で引退に追い込まれるかもしれないのだ、と言外に万感の思いを込めて「やらせて欲しい」とは言わずにーそういう必至の表情で
見られまいとして涙を封じ込んだ。

なんて言葉の足らない子なんだろうと 呆れる思いがしたけれど
赤ん坊の時から泳いでいる猛者なのだから
自分の専門は一番よく分かっているし
引退の可能性を考えるという悲痛が 私には胸苦しく響いた。

一蓮托生だな、と思う。

下の娘も12月にスペイン選手権を戦いにカナリア諸島にまで遠征する。

我が家の過酷な芸能生活者は もう私というより
二人の娘の方が一層に必死の色が濃い。
筋肉痛や色んな故障も抱えて帰ってくる。
コーチは理不尽に選手をいじめることもある。

今まで家族を顧みもしないで自分の芸だけに賭けてきたけれど
ここ数年は 支えてやらないととても駄目だろうと思う。

私はここで早起き 朝練の鬼にならないといけないらしい。

二人が学校に行っている間の六時間で自分を鍛える。
午後はサポートに回って 専属トレーナーとして生きる。

多分、母親として子育てに関与する最後の段階なのじゃないかと昨日、感じた。

選手生活が終盤にかかって もしも引退することがあれば それは大学に行って違う道を選択した時だろうし
そうなると もう立派な個人として巣立ってしまっているのだ。

自分の娘達は こんなに打ち込んで一芸をまっとうしてきているというのに 私は何もしてやったことがなかったのではないだろうか....
あらゆる人を育てて来たのに 自分の二人の娘にはその辺の親なみの事もしていないのだ。

遅まきながら 今になってはっとする。

午後は二人の選手の体調のコントロールとサポートに専任する。
舞踊の専門家なのだから 二人の優秀な選手のために
自分の特技と経験を捧げてやらないでどうする?

過ぎてしまった年月を悔恨の思いで振り返る。
本当に何もしてやらなかった。

ああ、心を入れ替えて一生懸命生きよう。
朝からの六時間と午後からの六時間

二人が訓練している寸暇で
ピアノなんか習っちゃったりできないかな、と又懲りずに考える私がいる。
ホント、滅私奉公のできない母親なのだ。


●2006年09月14日(木)

スペイン事情

明日は一日 予定も頭に入らないくらいに忙しい。
朝抜きで定期健診に行く。

私は朝食抜きではいかなる場合も外出しない。

血液検査は この例外を私に強いる
ああ、朝御飯抜き〜
思っただけで血糖値が下がる(笑)

朝、開け放たれた窓から新鮮な空気に覚醒されて
おいしいミルクティーを 
大好きなブルーオニオンのカップでいただく楽しみ
アールグレイで始まる朝。
...これで始まらない朝は悲痛だ。

焼きたてのパンにみじん切りのトマトとオリーブを塗る
ハムを乗せて、うーーーーん!

明日はこれがない。未練。

続いて 八時から新体操の振り付け応援に行く

12月にカナリア諸島でスペイン選手権があるのだ。
それから途中で抜け出してセビージャに戻ってウエディングドレスの仮縫いを見に行く。
BBSでさんざんお騒がせしている あれだ。

まだ生地を見ていない。
デザイナーにお任せにしてある。
とても心配だ....時々思ったのと違うことがあるからだ。
楽しみが半分
スペイン人への不信感から 心配が半分。
ドキドキ...
デザイナーは週末はヨットなのだそうだ。
この元フラメンコダンサーは 衣装デザインに転向してから
巨万の富を築いた。
最近 ビルを建てて婦人服のブティックも経営し始めたらしい。
その新築のビルを初めて訪ねる。

何にもクレームつけなくて良ければ
そのまま仕上げてもらえる。どうかそうなりますように。
ピリ・オガージャ(私の相手役だつたホアンの姉さま)に作ったバタと似せてくれるという約束だ。

最後まで気が抜けない
何せ昨日なんか{ベージュでもいい?白が見つからないわ}
と聞かれたくらいだ。

初婚なのになんでベージュなのよ!!??
あら...そう?駄目?

こういう会話の後だから 甘い期待はやめよう。
心臓に悪い。

さて、ウエディングの点検が済んだら
又新体操の体育館に行く。
ここから帰宅までで もう夕方になってしまう。

今日、銀行でつかまされた偽札のクレームには行けそうにない。

なんと今朝、大手BBVA銀行の窓口がくれたお札の二枚とも
偽札だと言われたのだ。
買い物のレジで支払いの際、係りが支配人を呼んだから驚いた。

透かしが入ってなくて ここを破っても銀紙が無いとか
教えてもらった。
良く知っている銀行だから クレームしても疑われないだろうけれど そうでなかったらどうなるのかしら?

最近、デパートでもどこでも偽札探知機にいちいちかけるのだ。
つまりそれほど出回っているということなのかしら。

やれやれ...


●2006年09月13日(水)

秋の訪れ

つい先週、又自分はもうこんなに倦怠感にやられてはお終いだと
思った。
毎年夏に自分はお終いだと思うのだけれど
運転席からちらっと見る街の温度計には大概そんな日には
41度以上の数字が出ている

ああなんだ、じゃあ当然だと安心して倦怠する。

先週は飛び上がった。
何と48度と出ていたのだ。

これかぁ、凄いアンダルシアの夏って!!
セビリアに居ながらにして50度近い盛夏を
経験したことがなかったので 
なるほどいかに勤勉でももうこうなると
本物のダレ犬にしかなれないと思った。

この暑さの前には芸術も文学もあったものではない
ひたすら水とアイスクリームの事しかあたまに浮かばない。

スペインの砂漠化と乾燥のすさまじさよ。

今日に至っては、ウソのような涼しい秋の気配だ。

着てみるのもうっとおしかった衣装合わせを
してもいいかな、と思えた。

芸術と文学が息を吹き返した、って感じだ。

ナポレオンは冬将軍に負け、
アーティストは夏に創造力が枯渇してしまうらしい

アンダルシアの夏も終盤だ
さぁ、トレーニングスケジュールに取り掛かろう!!




●2006年09月11日(月)

セビリア ビエナルの年

ビエナル=二年ごとと言う意味のフェスティバルが開催されている。ここ数年の現象として 土地のスペイン人が気がつく前に
諸外国からビザカードで入場券を買い占めてしまうということだ。

先日も日本から現地なんだから買って!と頼まれたのだけれど
自分で手配したことがないので出来ない とぐずぐずしていたら
もう最後の一枚だったという話。
友人は私を見捨てて ネツトで買い込んだ。

現地では これでいいのか?と言う疑問がある
土地の人間がほとんど行かれないフェスティバルなんて意味があるのだろうか、と。
スペインでは 本当にフラメンコが好きな人というのは
とてものんびりしていて 当日かそれに近い日にならないと
行こうかな と思えない。
何しろ急がない国なのだ。

おお、これをやるのか!と新聞で見て行こうとすると
もうチケット完売というのばかりなのだ。

私の感想を言わせてもらうと
最近のフラメンコの舞台はとてもつまらない。
観客にこういう老舗というか根っからの土地っ子のおじ様おば様がいないので 会場から粋なハレオがかからないのだ。

なんかひたすらじいっと黙って見てる
オーレ くらいしか言わない。

それに集客を当て込んで オペラハウスでやったりする。
SS席でも踊り手の顔が見えないのだ
ものすごく疎外感がある。
一体にならない。

第一回のビエナルは1928年建築の
500人収容の劇場だったから臨場感はものすごかった
それでも劇場はフラメンコに向かない嫌だと言われていた。

今やマエストランサ劇場2000人だ。

フラメンコという芸術の原点から言うと
こんな所でやるべきではない。

底上げの箱で差上げるお中元みたいに味気ない。
その芸能には それにあった箱というものがあるはずなのだ

●2006年09月08日(金)

ミニコン後記

今更ながらですが 感想を書きます。

セビジャーナスの衣装を更新したいなぁと思います。
今手元に今年のデザインが送られて来、一新できたらどんなにいいかと思います。
最近はツーピースが多く、スカートもタイトになりつつあります。なかなかおしやれな色柄です。

と、同時に、全ての体型用を揃えた苦労が思い出されて
ぞっとします。イヤリングや櫛まで全部コーディネートしました。買い取って行くと四散してしまいます。

今の衣装をバーゲンにかけたら
きっと次にそれを着てくるから(笑)一新にならない。
なかなか悩ましいです。どうしたものでしょうね...

........

全体的な踊りの感想としては
普段とても地味だった人が大胆に演技していて
楽しかったです
いえ、頼もしかった、と言いなおします。

ぎりぎりまで中々上手くならなかったですが
ラストスパートで随分変わりました。

テイエントスのメンバーが、出色でした。
ちょっと前までは 見るのも辛いくらいでしたが
物凄くうまくなってきました。

ここから本当に上手いな、となるまでに人生の色々な転機も
重なるので踊りから離れる人も出やすいです

情をかけつつ 辞めた時にこちらも失望しないような準備をしていないといけないので 苦労です。教える身も楽ではありません(笑)

ソレアレスは随分頑張っていましたが
辛口の評価をすると
この衣装を初代で着ていた生徒を抜くことはできませんでしたね。
物凄い練習を確か重ねたのでした、あの人達は。

ただし、その後 気が緩んで今ではあの時ほどに上手く踊れるか
疑問です。かなり上手くなる時期がありますが その後頑張りが足りなくて 元に戻ってしまうことも多々あります。
あのソレアはもっと情感を込めてフラメンコ的鉄火で踊るものよ。次回に期待したいです。

ジュニアは随分上手くなりました。
いかんせん、情感が無い。
こんな事ってあるだろうか。子供だから無いのではないですよ。
スペインの子供は物凄いですからね。
日本だからって負けることはないと思うのだけど。
さあて、どうやってあのぺつちやんこに平面な踊りに
奥行きと膨らみを加えさせたものかしらん...

ソロはみんな良く頑張りました。
ソロはデュオやトリオよりやっぱり偉いのです。
得るところも随分と違います。
ここでやっとフラメンコと向き合う感じです。
色々な事が体得できたはずです。

三人で踊った人達も 割合そつなくやれてました。
ただ やっぱり緊張感が違うので
ソロを試してみるべきと思います。
12月に100人の前でやってみてください。
まるで始めてフラメンコを習ったみたいに驚くと思います。
さっさと驚きましょう
人生はそんなにいつまでも力に満ちていないかもです。
いつかやりたいことを一日延ばしにしないで すぐやりましょう。何かが違って来るのが早いかもしれないですよ。

タンゴデマラガとアレグリアスはがんばってましたね
楽しそうでした。
衣装小物にも リキが入ってましたね
足音が全体にとても汚かったです。少しましになりましたが
今年はこれが課題です。

セビジャーナスはみんなとても嬉しそうでした。
見ていると私まで顔がほころびます。
ぎこちない所が初々しいですね。と言われるのも
ここまでです。後はほころんでばかりではないです
四番が終わったら初級です。
ここからがフラメンコの入り口です。
目に物見せてください。

というわけで みんながだらーーーーっと虚脱しないように12月にはスタコンで中くらいには引き締めたいです。

対象は 今回出なかった人、是非。
今回から少しアップ目指し
背伸びしてみようという人、三ヶ月ありますよ。
やれないことはないです。

やっぱり1000のレッスンより一回の舞台ですね
ちょくちょく機会を作りましょう!


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