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2006年10月のセビリア発信・つれづれ草
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●2006年10月29日(日)

入門と初級を経たら....

ここまでお稽古を続けただけでも 一つの段階をクリアーして来た人達です。
仕事と掛け持ちでここまで来た。

鷺沼の中級、秋葉の中上級は ここで本格フラメンコというのを更に突き詰めて スペインとリアルタイムの今、さっき
この時間で同時にやっている内容を持ち込んで スペインの今現在のフラメンコを このレベルの生徒に与えてみました。

本格フラメンコ
本物のフラメンコ、は勿論だけど
今、やってるフラメンコは こんなですよ 如何?と言うヤツです。

ここで分からなくなってしまう人のために注釈

本格フラメンコは 伝統のジプシー系のと 
伝統のセビージャ系のとても女らしい振り付けのとがあります。
大別して。本当は各村々にいっぱいの種類があります。

私は留学生時代に 全部の地方のほとんど全部の型と伝統を
その土地 その土地に出かけて行って習得しました。
(外人ですから そういう体系的な事を考え付きます。
土地に生まれた人だったらやらないでしょう。
自分の土地のフラメンコが一番に決まっているんだから。)

ジプシーの洞窟みたいな 昨日人殺しがあったような そういう危険なアルメリアと言う鉱山の町ータラントの発祥地ーまで行きました。とても怖くて身動きできないような思いをしましたがしっかり目の底に焼き付けて ちゃんと踊りの輪にも入って参加して来ました。

それからタイムマシンに乗るようにして その当時に引退している1950年代に花形だった踊り手を訪ね歩いて 昔のフラメンコの系譜というものを勉強して歩きました。

それで 最も自分の感性とか条件とか気分にぴったりする芸風を選んで 精進してきました。
それが今の私の芸風で、これは主にセビージャの伝統のフラメンコの系統です。

どういうものかと言うと ブラソの輝きが大切な踊りです。

フラメンコの女踊りは ブラソが命と言われていまして、セビージャの女らしい芸風は 他の追随を許さないとまで言われています。

この系譜の踊り手の元祖は
ビラール・ロベス(セビージャの人ではなくても)エンリケ・エル・コッホ グラン・アントニオ、マテイルデ・コラール、そして以下全員 マティルデの弟子の ミラグロス・メンヒバル、ローリ・フローレス、アナマリア・ブエノ、マヌエラ・カラスコ(かなり男踊り系ですが)などです。別格でクリスティーナ・オヨスもエンリケの弟子でファルーコの系統を下地にした国際アーティストです。

ここまででも目まいがしそうに多彩ですが
私の踊りの芸風は この系統です。

ここ2、3年は スペインフラメンコの若手が次々と
足をとても重要視した カンテの部分にもざくざくに切り裂いて行くフラメンコを打ち出しています。

劇場系のフラメンコはこれ一辺倒に傾きつつあり、賛否両論になっています。

10代、20代のスペインのアーティストは、こういうフラメンコしか知りませんからこの先、どんどんこの傾向は強まると思いました。

こういうリアルタイムのフラメンコを私の生徒は好むかどうか
まな板に乗せてみました。
好むと好まざるとに関わらず、スペインに留学したら習うのはこればかりですよ、というメニューを出してみました。

これで うちのアカデミーとしては出すべきメニューは全部
踏襲したことになります。

この12月のスタジオコンサートで 一つの区切りをつけて
12月の私の集中レッスン中から アカデミーのカリキュラムを全部一新します。
突然●を▲にするというものではありませんが
私自身 ありとあらゆる模索と研究をしてみて
一つの結論に達することができました。

絶対にこれを通らないで 稽古は続けられないというエクササイズや 体作り、短時間でできる工夫とプログラム、そういうものを 先月から毎日 作っています。

これからだんだんと このページで説明して行きますから
是非 よく読んで理解を深めてください

では 良い日曜日を!!

集中豪雨がやっと晴れて 輝く緑の1日です。
娘の恋人をお食事に迎える 今日の私です
アンダルシア選手権一位、187センチの青年が 間もなくやって来ます。ベッドにもぐり込みたくなる複雑な心境を 別の自分が茶化しつつ 観察しています。では....

●2006年10月28日(土)

生徒からのメール

今、秋葉原のクラス編成を見直している。
インストラクターの話でも十分みたいだけれど
生徒の一人一人の環境について詳しく分かるわけではないから
私は時々 生徒に状況とか仕事の環境などを聞いて回る。

特にクラス編成が必要な時は、思わぬ人が犠牲になるといけないので とても慎重にやらないといけない。

本当に何でもないパズルの入れ替えでとても楽になったり
苦しくなったりするからだ。

 今回の生徒の返信では、誰をとっても なるほどと感心したのだけれど とても胸にこたえるものがいくつかあった。
環境としては絶対に出来るはずがないのに、入会した人が
何人もいたのだ。

例えば、仕事が終わる時間が クラスの終わる時間なのに入会している。入会してしまって後は努力して早帰りしようという方法だ。月末の報告を見ると あまり出席できていない。

それから毎度のようにタクシーを飛ばして来るという人も。
一時間のレッスンの半分も遅刻なのに 頑張って通うらしい。
びっくりしてしまった。

 こんな風だから全然上のクラスに上がれなくてーつまり累積が他の恵まれた人より少ないからー入門に一年も二年もそれ以上も居続けている人。

夜の設定がとても難しい。九時より後の時間から始めると
もう、夜も夜、真夜中に接近してしまう。

本文を引用させていただく。誰だか分らないようにしますから
要所だけ引用させてくださいね。
他の時間に恵まれた人の反省になるし、同じような人は励まされるし、インストラクターは検討の材料になるので 是非お願いします。以下です。


仕事は 大体9時頃になります。時間的には間に合わない事は、分かっていてレッスンを受けています。今やらないと後で後悔すると思いましてやってみました。先生に初めは、色々大変だけど、段々やった事があることが増えてくるから大丈夫と言うことばを信じてやっています。
それと始まり時間をもう少し遅く出来たらと思います。これは、希望です。家でも出来るDVDなどがあるといいなぁ
。とおもいます。これは、レッスンで習っているものと同じものがよいのですが…。長くなりまして、すみませんでした。今私が思っている事です。宜しくお願いします。

●私の帰国のたびに会いに来て下さい。少し見てあげます
DVDは時間がないのですが 何か録画してあけたいと思います
.................

いつも会社から飛んで行きますが15分から20分、遅れるときは30分ほど遅れてしまいます。入会して2年になります

初級に上がるにはまだまだ未熟で、かといって入会したての方たちと同じことをしているとなかなか進まず・・・
『初心者クラスと初級クラスの間に、もうひとつレベルがあるといいのになぁ〜』などと勝手ながら思ってしまいます。

(●とりあえずお勧めしたクラスに入ってみてください
週間と週末に新初級を二クラス検討してみます。)

やっとフラメンコの楽しさがわかってきて、レッスンも楽しくなっています。「もっと、もっと踊れるようになりたいな…」という気持ちもどんどん出てきています。
●私達も応援しますから頑張ってみてくださいね

.............
私にとって今まで趣味といえるものがなかったのでフラメンコは今後もずっと続けて行きたいと思っています。
..............

趣味は大切です。
芸能のある生活は素敵です。

私はこれの無い人生は後にも先にも考えられないです
是非続けて下さいね 私達も努力して環境を整えてあげられるように頑張ります。

お手紙 ありがとう。とてもためになりました。

以上の他に 仕事を持っていてお子さんも小さくて
夜のクラスの前に食事の支度をしてから通っているという人もいました。ご主人のご機嫌を損ねないかと本当に心配になってしまいました。

本当にタイトロープと言いますか、ぎりぎりの線でやっと細い糸を紡いでくれているのだなと 感動しました。と同時に 私は心から反省し、本当になんとかしてあげないとと思いました。
匿名のメールは私は受け取らないですが きちんと所属を書いていつでもクラスのレベルと時間については相談して下さい。
全インストラクターと毎日ネット会議をしています。
ここで私達はいつも前向きに努力しているので議題にかけて
新しいクラスを作ったり、改善したりすることができます。

一人で苦戦して ついに夢破れて静かに退会して行かないでくださいね。私はそれでは自分の力の及ばなさにとても苦しみます。

秋葉原に今、入門が六クラスもあるのですから クラスを曜日ごとに微妙に時間をずらして 遅い人と早く始めたい人、入門が長いけど初級に上がれるほどではない?と言う中間のクラス
入門と新初級 これからインスト会議で作りますので 暫くメールが来ましたら
皆さん 迅速にお返事下さい。

何回も検討を重ねて人の移動に無理がかからないように慎重にやるためには早くお返事いただけないといけないのです。
よろしくご協力下さい。それから打診が来て、とても無理な場合も諦めないで ちゃんと話してください。又検討を重ねます。

新初級(今の初級と入門の中間)のクラスを12月を目途に作りますから 「現在、中級寄りの難しい初級」にいて苦しいと思う人もアカデミーメールに氏名と所属を題に書いて 申し込んで下さい。12月にスタートして一月試してみて又もとの難しい中級寄りの初級に帰りたいという場合は、それも可ですから
臆病にならないで 皆さん トライしてみてくださいね。

入門と新初級が収まりましたら 順次上のクラスに登って編成を最終的には全体を見直して行います。

現段階の予告では、中級の全パスが魅力的になります。
作った事のなかった画期的なクラスを秋葉原に一つ作ります。

それからHP表記が間違っていますが 土曜のシギリージャは
初級ではありませんで 振り付けクラスですから
自由に受講してください。とても素敵な踊りです




●2006年10月25日(水)

かったるいレッスン

最近、勉強のために初心者のクラスというものに出ている
そこで初心の人の心理を勉強している。
勉強しているのだけど はっきり言えば かったるい(笑)

すこーーーしよりレベルが上の人が入っていると
耐え難いくらいにこの少し上の人は退屈するみたいだ。
その差はほんの僅かなのに
本人は こんなのはやっていられないと思うみたいだ。

中々難しい

団体のレッスンというのは全員を
幸福にはできない
生徒に前にやったことでも
丁寧に復習することがいかに大事か
理解させないといけない。

教師はレッスンの前後で生徒の心理に至るまで
こんなにあらゆることに気を配る暇がないから
中々上手く行かないだろうな と思う。

退屈するかも知れない
ダレて来てるな、と感じたら
すぐさま飴玉を放ってやるのが一番いいと思う。
何か根気の要る訓練を一つ与えておいてやるのだ
これ、やってなさい
喜んで熱中して もう非難がましい目で見ない(笑)
その隙に 手のかかる子供に手取り足取りだ。

レッスンて言うのは
赤ん坊を抱えつつ年子のよちよちを連れ歩く母親と似てる。
いかに飽きさせないで 興味を引き出すかが要だ。

今年の末から 新規、素敵なプログラムを全校で展開したい。

●2006年10月24日(火)

先生にかわいがられることの苦しみ

このところピアノの先生が毎日のように来ていいとおっしやる
髪振り乱して 言われたとおりに行こうと思うけれど
最後に触ったままで なんにも復習しないで行くしかなかったりする。
凄くいたたまれない気持ち
いいから いいからって言われても
ドキドキしてしまう。

すぐに暗譜してしまうのでーその程度の事しかしてないしー
楽譜も見ないで弾くので叱られる。

見てるとたどたど目のほうに指が邪魔される感じだ。
きっとそこを克服してやるところに意味があるんだろうと思う。

教室にピアノが四台しかなくて四人座って居る日でも
ちょっと寄りなさいと言う。

へえーーーーどうするのかな?
机で叩くのかな、と戸惑っていると
私に弾かせるために誰かが下ろされて
じゃあ 楽譜さらってて、なんて言われている
悪いなぁ....
子供の頃にそっくり同じ事があったのを思い出す。
繰り返される過去と言う感じだ。

もう帰りましょうか?と言うのだけど
最後までピアノを占領していていいと言う

あんまり忙しくて一時間もいられないのだ。
30分しか居られないのです
と申し訳なくいいわけすると
それでもいいからやりなさいと 手早く指導してくれるのだ。

15分でもいいかもしれないと思う。
教えていただくことはそれでも十分みたいだ。
あとは稽古なのだから。

継続 何事も継続こそ全てなのかもしれない。

もつと落ち着いてから、とか
今度 このごたごたを片付けてから、とか
そんな事を言ってたら何にもならないで
ただの多忙な人生が終わってしまうだけなのだ。

分かりきったことだけど しみじみと思う この頃だ。

午後に四箇所に車飛ばしつつ
合間でピアノ30分、振り付け 筋トレ
それについにスペイン語で日本史を書こうと思っている。

娘がスペイン語一辺倒になってしまっているからだ。

私はこれをライフワークの一つとしてスペイン語で残したい。
これを娘達に読もうが読むまいが残さないでは
絶対に死に切れないといつも思い続けている。

こうやって生き生きと生きながら
確実に迫りくる死に向かって準備している母性の自分がいるのだなと 感慨深い。

子供にまとわりつかない

遠隔に精神を遠のかせて
その離れた所で愛情の力を寄せ集めて
私は多分、最終段階の遺産を残すのだ。
もしも自分の娘が何十年のホコリをその上に積もらせても
世界中のスペイン語圏の誰かが
心からこの本を得て喜んでくれるかもしれない。

フラメンコを全うすることと同じ強さで
私は これを自分の仕事だと感じ続けている。

ああーーーー予定がうまく組めない
どうやって時間のパズルを百点満点で組もうかなぁ...

皆さんも日々のお勤めの他にきっと
生まれて来ただけの何かほんの一匙でも
苦心してやり続けて下さいね

私の生徒にはフラメンコ
続けられるだけの環境を整えられるように
私もクラス編成を一生懸命考えます

では これから振り付けクラス
自分が受ける番です
車飛ばして行って来まぁーーーーす

良い1日を!!

●2006年10月16日(月)

光明見出す秋!

ここ一年くらい本当に色々な意味で生涯で一番
激動の年だったけれど
静かに沸々と情熱が沸き上がる予兆が感じられる

ただしまだ十分自分で駄目にできる交差点に居る。

その@
ピアノは踊りの初心者の焦燥と落胆と一喜一憂が
よく理解できる。ちょうど同じ感覚に襲われるからだ。

良い舞踊プログラムと、教師としての初心を忘れないために
続けよう。=12月から全校、全クラスでプログラムをいっせいに実行する。信じて付いて来て欲しい。(メリーさんの羊で目覚めた踊りのプログラムです。これをブレリアにしてやります...あはは ウソウソ!
あんまりダッサイので 素人のためのプログラムはカッコ良くてしびれないといけないという発想から生まれたウオームアップと基礎訓練です ご期待ください
自分の不幸から常に学ぶ私であります オホン!自画自賛は常であります 爆)

 私個人としては 時間との戦いだし、予復習をきっかりしないと次のクラスで先生に面目無いので まるで予約した次の電車に絶対乗らないといけない、みたいな緊張に常に襲われて息苦しい=いつ続かなくなるか時間の問題だ=そこを万障繰り合わせて続けると自分の尊敬を得られそうで 少しわくわくする。

自分の尊敬!
これだ。

自分の尊敬を勝ち得ることは難しく
勝ち得た時には 幸福が10倍だ。

ピアノは 素直な気持ちで熱心に真面目に続けたいと思う。
生徒の心理をなぞれてヒントに満ちているし
自分の尊敬のために。そのうちドランテを失業に追い込むのじゃ!

そのA
新しいスポーツジムを見学してきた。
オーナーは空手の五段でこの春に日本に段をいただくために行ったそうだ。
ここは、筋肉マンが大勢あっちにもこっちにも居て
なんだか入りにくかった。
さすがの私も受付に辿り着くのに三ヶ月が過ぎてしまった

特別に厳しいプログラムを立ててもらえる約束を取り付けた。
火曜日から開始。
本気でやらないと!!
元に戻るのに八ヶ月かかるかも知れない。
最初の数週間は とても苦しいだろう....ぞっ怖気

そのB
専門のフラメンコはずっと迷いがあったけれど
最近、道が開けた。

ここ一年くらいでがらりと様変わりしたスペインフラメンコだけれど 行き過ぎず、後退せずにどの道を行けばいいか
決まった感じだ。
伝統のスタイルを守りつつ
炎のような踊りの完成のために
どう辿って行くかが 沢山の迷いの中からふるいにかかって
残った。
驀進するのみだ。

心は軽く、明るく輝くような思いがする。

お琴は さくらがきれいに弾けるようになった。
左手の奏法を工夫して何かしたいなと思う。
自己流できっと悪い癖がつくだろうけど
この楽器に触らないで老婆になるよりはましだ。

悪い癖、ついた方がまだまし。何もやらないで
正統派の正真正銘のをいつかやるんだ!と空回りしているよりは。

誠実に一歩ずつ歩いて行こう!

怠惰になるのが一番 いけない。
美容に悪い。
どんな高価なクリームでも、直しようが無い。

運動のある生活。これは美容液より、栄養より大切なのだ。
眠りの次に運動。それから栄養だ。

ああ、月曜日、早く来ても嫌じゃないな。

●2006年10月10日(火)

灯台もと暗し

一年くらい筋トレもご無沙汰で
私生活の落ち着きに時間を傾けて引越ししていたので
すっかり体がなまってしまったのだと思う。

もーーーーーのすごく疲れるのだ。

夜、好きな歴史の本も
てやんでーーーめんどくせーーーみたいになって
というかこんな威勢のいい声も出ないで
どさっとベッドに倒れこんでしまう。

昨日、Punta Umbriaの海岸で食事時に
ー家から一時間半で海ー夫に聞いてみた。

「あなた、こんな凄いスポーツやってて疲れないの?」
「ああ、毎日の訓練をサボると途端に疲れるけど
ちゃんとこなしてると平気だぜ」
「毎日の訓練て 何?」

毎日ってどの毎日だろう?いつのことだろう????

「毎朝 20キロ走って 五キロ自転車乗ってる。
1500泳ぐ時もあるけど」

「それっていつ?会社行く前?」
「ああ」
「そんなにやって 仕事始められるの?疲れないの?」

全然平気、快適と言う。

「俺はだらだらやらないんだよ。もう死ぬってくらいのスピードでいつもやるんだ。そうしたら疲れない」

.....言葉も無い私でした。

こちら、泳いで自転車乗ってその上 走るっていう
トライアイスロン?
て言う?の アンダルシアチャンピォンなのです。

毎朝、こんなのしてから録音スタジオ入りするって
その辺でハンコ押してるだけの仕事ではなくて
大変な決断とか交渉とか判断が要る仕事なのに、その前にこういう訓練しようと思えるのかな。

この間なんか いつものスポーティな服のまま人に会わないといけないとか言って 極普通に出かけて行ったのだけど
なんとカナルスールテレビがドキュメンタリーで この人を撮り続けているのだとか。
びっくりしてしまった。

何日も撮影しているらしいのに一言も家族に言わない。

「なぁに、どうせテレビなんてろくでもないさ。ただ、いいカメラマンと知り合ったからビデオ製作に人材が出来た。俺の目的はこっちだから」

腕のいい人を釣りにいくのが目的。
自分が映されるのは ついで(笑)

男の人の訓練て、何気ないですねぇ...
どうやったら こんな風に何気に
力いっぱい訓練できるだろうか。

その後に本命の仕事がぎっしりしているというのに。

教訓:レッスンに疲れたら それは忙しくて体が疲れているからではないのだ。往々にして 自分の筋力があまりに落ちて
身体能力が低下しすぎているせいなのだ。
だからきりっと 死ぬほどトレーニングして元に戻さないと
本当に取り返しがつかなくなるのだ。

年内、がんばって挽回しないと!

皆さんも残業だ仕事だって 若くして婆にならないように
頑張りましょう!

●2006年10月08日(日)

教師が10,習う方が90

 生きているということは素晴らしい!
そんな思いを新たにした一昨日の出来事。

郊外の大分奥に引っ越したので
鳥や樹木に囲まれているのはいいのだけど、

バスルームにコウモリは居るし
ーキャー!!−

台所の大窓から猫は入って料理が台無しになるし
赤ちゃんのヤモリはちょろちょろしてるしで
全部の窓に網戸を取り付けないといけなくなった。

 アルミサッシ、温室、網戸業者ベニート氏のお出まし。

 家に入って来るなり ピアノとお琴が並んでいる私の書斎に
ベニートの目が光った。
「これは誰が弾くんですか?」
「うーーん、弾くって程じゃないけど私よ」
「楽譜読めるの!?」
「まぁね、思い出し思い出し」

「俺はバイオリン弾くんだ」

え!!??バ、バイオリン?

 このアルミ屋さん、輝くようなばら色の
生き生きした顔のどこにでも居そうな
アンダルシアの40がらみのオジサンで、
小太りだけど なんだかきびきびした、よく下町のバルのウエイターやレストランで見かける働き者タイプなのだ。

とても太くて大きな指は、バイオリンを持つより
電気ドリルのが似合いそうなのだ。

仔細を聞いてみると、家族はみんな肉屋だとか いわゆる労働者階級で アーティストなんか一人も親戚にも居ない。

音楽環境はゼロで、自分一人で思い立ってやりたくて
王立音楽院に入ったのだそうだ。それも大人になってから。

今、最終過程にいてー多分八年生ー、アマチュアオーケストラでバイオリンを担当しているそうなのだ。42歳だそうだ。

私は感動の余り、なんだか網戸どころではなくなった。
「私、バイオリン持ってるの。待ってて引越しのどの荷物か分からないけどすぐに探し出すから!」

「へえ!!早く見せて。調弦するから」

バタバタバタ....梯子に登り、あっちをのぞき、こっちをのぞき....あった!

その間、お仕事もしなくちゃ、のベニートはアルミ材を切ったり
しきりと段取りをしていたけれど、バイオリンケースを開けてみるとたちまち あごに当てて
まぁ、なんと 
流麗な音楽が、ウソのように溢れ出たのでした。

それは いつかこのバイオリンを弾いてくれたうちのあのソレアポルブレリアで株を上げた柴田さんよりも(笑)
ダイナミックな男性的演奏で、
この家では弾いてもらえないかわいそうなバイオリンが
やっと陽の目を見たような喜びと哀切の音色で、
私を総毛立たせたのでした。

ああ、音楽とそれを愛する人に栄光あれ!!

そんな気持ちで血がたぎりました。
もう、それからは怒涛のように二人で音楽と芸術論に走り
時々仕方ないから網戸もつけたりして
文化の話になり、まあまあまあ、なんとまぁ哲学に満ちた
アルミ屋さんであることか!!
すっかり楽しく意気投合して 一度仕事抜きでうちに遊びに来てくれないとよ!ということになりました。

ピアノ教師の話に及んだ時
彼もありとあらゆる先生に師事したけれど
「教師っていうのはこっちの方向、
て教えてくれるのがたったの10%,
その芸をものにするのはこっちが90%やるものだよね、」と言う。
「ピアノだってさ、こんな風に音を探ってどんどん自分で弾けるようになりなよ。」
彼はそう言うといくつも和音をたたいて なんだかきれいな曲を即興するのでした。

踊りの時の持論は 全くこれと同じなのに専門外になると
すぐ基礎から 一から、なんて悠長な事を言う私でした。
反省。

習うより 慣れろ
一を知って十を知るって、ベニートの言ってるのと同じではないだろうか。迂闊なことでした。

「俺はね、朝は五時に起きて仕事の前に楽譜さらって行くんだよ
バイオリンが電気ドリルに変わってもそっちはそっちで仕事もちゃんとやるよ。よく時間が無いってみんな言うけどね 
時間が無いんじゃないんだ、それは。
やる気が無いのさ!」

とても楽しい、深い、興味の尽きないお話で
夜の九時近くなってしまった。
網戸は五分方取り付いて、残りの窓は火曜日に、ということで
元気に帰って行った。
手には 日本の田園写真集を抱えて....
きっと返すから心配しないでね、という言葉を残して。


●2006年10月06日(金)

ピアノのお稽古

こんなに忙しいのにバラバラと楽譜を床に落としつつ
拾いつつ ぼろぼろになって日産ミクラに乗り込んで
駆けていく。

昨日の夜からピアノを始めた。
わくわくして出かけたのだけれど

初心者用とは言え、あまりにダッサイ曲ばかり渡すので
呆れてしまった。
メリーさんの羊とか
賛美歌みたいなのとか...ラブミーテンダーのさわり

こんなんで目の黒いうちにショパンに辿り着けるんだろうか。
シルフィードが弾けるのは 生きてるうち?

今日は 昨日のおさらいだと言われて
どうしても弾けないような 
こんなものは音楽と言えないような
そういう物をさらわされた。

拍数がちゃんとしないと叱られたけれど
ダサくてダサくて 
いっくら素人だろうと
拍なんか守れないくらいに早く飛ばしたくなる。
呪わしいくらいに酷い曲なのだ

教師まで呪わしく思えて腹が立ってしまった。

(インストの皆さんよーーーーく読んでみましょう
こういう生徒もいるのですよ 初心者なんですがね。)

初歩だからセンスの悪いものでいいという考えをする人は
それだけでもう 芸もたかが知れていると思うのだ
来週もこの調子だったらやめよう。

近所のお店に求人広告を出すつもりだ
「求むピアノ教師」

踊りでもそうだけれど
初歩だからって 変な物でないといけないという考えは駄目だ。

英語を習いに行って
I am a dog
I run,

なんて
生涯使うわけもないフレーズを復唱させる教師は最低だ。

中学の時、これをやらされて 
外国で使わないといけない場面には 一度も遭遇してない。

あの教科書も最低だった。
ああいうものを平気で作る人は 教育者に向かない。

どんなに簡単で
どんなに初歩用でも
とても素敵な曲はあるものだ。

人に音楽を授けようと言う人は
それくらいの思いが無くてどうする?

●2006年10月05日(木)

プーロとモデルノの共存

ここの所、私は又希望に溢れている。

体は疲れきっているけれど 頭と心は冴え渡って来た。
やっぱり更新というのは必要だ。

踊りもこれだけ多様になると 道を貫くのも厳しい。

伝統のプーロに少し違ったカクテルを混ぜる感じに
新しい美酒ができそうな予感がする。

「センティードを変える」
今度の集中でセンティードと言うレッスンを作る。
アイレと似ているけれど 違う。

フラメンコのエッセンスのクラスだ。

今まで持っていたマルカールが ほんの少しの角度と
理解で全然違う感じになる勉強だ。

今、私は全ての自分の踊りを更新している。

自分の流儀というのは確立したら捨ててしまってはいけない。
いかにこの炎を消さないで 常に斬新な何かを加えて行くか、だ。「どの斬新にするか」、も大切だ。

何もかも 見直して 新規の技術をそのままではなくて
伝統のカクテルに合うように 磨きをかけようと思っている。

最近の新しいテクニックはプランタがとても多い。
そのまま多用するときっと体に悪いだろうと思うので
生徒のために改良の工夫を重ねている。

今日はとても素敵なガロティンの後半が出来た。
帽子を使わないガロティンを振り付けたいと思う。

一気に半分は振付けたい。週末に三時間半て、大変だろうか。

二時間振付けると30分自習にして
もう一時間一気に行く。

こういうのは 疲れないしとてもいいのではないかと思う。間の自習は 休憩みたいなものだけど どんどん追いつこうとしている緊張のクラスとは違って落ち着いてやれる。仲間と相談もできるし これがあるとすぐに覚えられるのではないかと期待できる

着いて行けない、ということがきっと無い。

それから時間が長いので 靴をローヒールか教師用のバレエシューズにする。これにしただけで とても快適になんでもできるようになる。

是非、12月までに安物のパンプスかライクラのブーツか
教師用バレエシューズを用意していてください。

厚地のソックスでやってもいいけれど
少しは足音が出ないと いくら振りの所でもやりにくいと思う。
.........

それから 物凄くカッコいいタンゴができた。

初級から下の子でもここの所 ウトレーラとモロンのDVDを見たせいか 数年前とはまるで違って良く取れる。
だから前のようにタンゴのクラスを開くのは苦痛でなくなった。

お互いの幸のためにとてもいいことだ。

タンゴは二種類のレッスンを作りたい。

「タンゴその@ー全く練習しないでスペイン人と同じに踊れるクラス」と「タンゴそのAーちょつと練習して抜群のキレで踊るタンゴ」だ。

前者はフラメンコの元祖のタンゴ。練習しなくても乗れる
アカデミックではない素敵なタンゴだ。
フラメンコは本来練習しなくても踊れる、と言う証明だ。
これさえできたらスペインで尊敬されるという
簡単で素朴で 楽しい練習無しタンゴ。

後者は私が最近ずっと研究している
「効果とキレとカッコ良さ」が信条のタンゴだ。
もう出来上がっているので 早く教えてみたいなと わくわくしている。
肝いりです。

これを習うと ああ、フラメンコを選んで幸せ!!と思うに違いない。
難しいかというとそうでもない。
意外とみんなやれると思うのだー勘違いだったりして?(笑)

ビデオの映画会も開く。
今回の目玉は フラメンコオールスター総出の秘蔵ビデオだ。
なんとカマロンの歌でカラスコが踊っている。
先ごろ亡くなったパケーラ・デ・ヘレスがどんなに凄い声量と貫禄の歌い手かよくわかる。
チャノ・ロバートが 素晴らしいブレリアを歌う。
周りのバルマが全員スター格の大御所なのだ。
この物凄いブレリア特集を是非、解説付きで見て欲しい。

フラメンコへの理解と憧れが一気に高まると思います。

今月末までにはスケジュール発表できると思います。
楽しみにしていてください。

スケジュールは仮で 12/12−21日辺りです。

スタコンは15金曜夜 秋葉原、17日曜 鷺沼の予定でいます。ギタリストと歌い手の都合で変更あり。

対象は前回夏に踊らなかった人達を中心に。
踊ったけど<又もや挑戦、の人も。

子供達は ほぼ全員出ましょう そろそろ慣れないと
おじいさんおばあさんにも見学に来ていただいて
愛らしい姿を 褒めていただく機会に。

新規入会の入門生も出てみましょう
観客は内部の人間ばかりですから怖くないです。

踊る機会をなるべく沢山利用して
上達と励みにして欲しいと思います

●2006年10月03日(火)

レッスンの始め方、終わり方

そもそも踊りのレッスンを受ける前に何をしておかないといけないのか、という事がどうもいくら言っても分からないみたいだ。

もともと体を動かすという事に怠惰なのかもしれない。
びっくりするのは、
始まってから先生に言われて体慣らしをするのだ
と当然のように考えている人の割合のが多いみたいだ、
ということだ。

みんな百円二百円のお金にもケチケチする割には
こういう無駄というのは平気なのだ。
驚くべき不明だ。

何年か前に レッスン前にこれだけはやっておくように、と教えたウォームアップがあるのだけれど 実行しているようには思えない。

レッスンを始める前にもう、汗がうっすらと滲むくらいに
体を作っておくのは 踊りの常識です。

何もかも本物志向するのだったら
こんなことぐらいはあったり前、
と心得るのも本物の一部ですよ。

と、言いつつもきっとやらないだろうと猜疑心が消せないので
昨日、レッスンの帰り道 考え考え 発案した。

全校レベルでヒトラーのようにウォームアップをやらせることにしよう!!
全部のクラスで開始一分前くらいに ブレリアをかけて
この、もうCD止まらないかなぁというくらいにしつこくて辛い
上体と腕、足、の基本であり<カレンタミェントになる凄いのを
やらせよう! もしかして入門あたりではどっと退会者が出るかも知れず、そんなのはもともと要らないので手間が省けた、てくらいに(笑)舞踊の基本、理知に溢れた、素晴らしいウオーミングアップを考え付いた。

これをインストラクターでさえ ちゃんとやらないといけないので 世にも怖気の私の号令入りで録音することにする。
さ、右だ 左だ ほらほらーーーー手抜くなーーーーとか言うのをですね、
どうせだからスペイン語で。

しかも、おんぶにだっこと言う根性を捨てさせる訓練として毎回、前に誰か出させる。
この人がお手本になる。

こういう緊張感と独立性も 
この始めの10分に入れることにしようと思う。

会社でこりこりになった体のまま
いい加減なくるくる回しで始めないように
ぎっしりと詰め込みたいと思う。

一時間しかないのだから一分も無駄にしないで
ここまで来たからには それなりのことがあったと
充実して 立派なカリキュラムだと感じて帰って欲しい。

心臓は運動をしないと毎週、毎日衰えて行くってこと
良く頭に入れないといけない。
人はどんなに仕事が忙しくても その仕事に命の切り売りをしてはいけないのだ。

辛い運動というのは進んでやるだけの気持ちが続かない
きれいでカッコいいものっていうのは それよりはやりやすい。
フラメンコは素晴らしい 騙しの運動に違いない

さてと、行ってくるかな、私も毎日自分を騙し騙し ははは

http://www.flamencoole.com/

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