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2008年06月のセビリア発信・つれづれ草
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●2008年06月25日(水)

お前はフラメンコじゃ!

昨日、セビージャ大学の短歌と俳句の講座に呼ばれて
出席して来ました。

40度を越えるような暑い、しかも一日で一番目の眩む時間に 
一体誰が聴講に行くだろうと思いきや
賢そうな人々が映画のようにノート片手に大勢座っておられる!

おお!

ロドリゲス教授の日本文学の講義は興味深く
へぇ....俳句をスペイン語で講釈するとこうなるのか!
と感慨深かったです。

聴講生の中には本物の詩人もいて
とても難しいやり取りをしていて興味深い。

アキコ、是非
とお声がかかり、黒板に進むと教授から
「本物の俳句ですよ 皆さん」なんて言うから
ひな壇に上る手前で蹴つまづきそうになりながら
下手な一句を日本語で縦書きに書く。

藤の花に夏の季語を入れたつもりになり、
なんか不思議ですが 5 7 5なんて考えないでも
さすが日本人だけあって すらすらと出来ちゃうのですよ。

出来て見ると 5 7 5 なのであります。
まるでヘレス人が踊ってみると12拍でブレリアだ、みたいに。

ロドリゲス教授が喜んで下さるので
そのためだけに私はこのように生き恥を曝すのでした 笑

さて、日本文化と言ったらこの人、みたいな錚々たる学者の面々が集まっている中、11月の私も喋る講演について打ち合わせがあった。京都や加賀の染物 織物について話させてくれるのかなと思って興奮していたら
あなたは勿論、あなたのその人生そのもの!
フラメンコについて語ってください、ですと。

えーーーーーがっかり....
代わり映えしないなぁ と落胆。

1800織りの凄さとか 友禅の美しさとか
紬の渋さー実は私は渋みが あんまり分かってない部類ですがー
そういうものを勉強して準備しておきたいなと思っていたのに。

つまりですね、
勉強するきっかけとか責任とかが必要だったのです。こういうのって押されないとやらないものです。
長い夏を 日本人の誇りと情熱で論文を作って供したいなと
楽しみだつたのですが アンタ?アンタはフラメンコに決まってるじゃない!と 言われてしまって あはは
拍子抜けでございました。

でもってしつこくやっぱり織物の話なんかしちゃうのだ!
四ヶ月もある


●2008年06月20日(金)

講演会

私に縁がある熟語は 公演であって 講演ではない。

ここ数日 縁の無いはずのほうの依頼が続いている。
何をしゃべればいいのかな、緊張。

一つはセビージャ大学の関連の講演で
11月の15日に国立市立図書館で講演会を依頼された。
活花の先生で長年活躍されていらした方と円卓の騎士というか
各界の専門家が集まって日本文化について講演する。

でもって私は何を喋るのじゃ?
謎である。

11月までに18000織りとか西陣とか友禅とかについて
スペイン語で文献そろえてこれについて喋りたいな。

もしもフラメンコ以外に何か言わせてくれるのなら。

おお、始めて日の目を見る花嫁打ちかけ
雛人形七段飾り
ほとんど弾けないお琴達よ!!
費用はあちら持ちで取りに来ると言うけど
梱包が大変。

この間も大学の講義で日本の音楽と音階についての講義があって
あーーーら、
言ってくださったらお琴も三味線もお持ちしましたのに!
と先生に言いましたら 驚かれました。

嫌なのは
では弾いてみてと言われることで
これ適わない。

私、日本で数回お稽古つけていただいたお琴の先生に
特別にお願いして さくらとか六段をビデオで送っていただいて
これ、練習しようかなぁ

琴を見たら音色が聞きたいに決まっているんだから

しゃらしゃらしゃらーーーーーと弾いてあげたいですよね。

一曲か二曲ならなんとかなるのではないかしら。

三ヶ月頑張ったら まあまあ見苦しくない程度にはできるかも。

なんかねぇ
日本文化っていうとプロデューサーからアーティストから研究家までみんな一人でやらされるって感じです。
日本大使館 一人で背負って。

茶の湯もやってと言われた事があるのですが
正座もできないのに 
あっははは お茶沸かしちゃいますよオヘソがね、て。

茶の湯は西洋人は分かってないですよね
どういう文化なのか。

ま、私も分かってないですがね
こんなんじゃないかなってのは想像できます。
あれは とても面倒な文化ですよね
日本文化の面倒くささが如実に出ています

ざっくばらん、きさく
そういうのから遠いところにありますね

茶の心っていうのですが
あまりに入り組んでいて細かいので
お茶も要らない、そんな気持ちになります。

どなたかよくお分かりの方
私の無知をただしてくださいませ

●2008年06月18日(水)

砒素  ナポレオンの髪の毛


いつも友達や
日常の簡単な会話ばかりだとボキャブラリーが増えないので 
真面目に新聞を読むことに決めた。
こんなのは毎年のように決めるけど
長続きしない。

それで日曜版を買って 
その日曜から次までの一週間にくまなく全部読破して考え、
語彙を増やすのにも役立てると言うのはどうかしらん
と思った。
なかなか良い思いつきだ と元気が出る。

それで早速 
ナポレオンが毒殺されたと言う説があると言う記事に
興味が行った。

なんでもナポレオンの検死をしたら 
その髪の毛から一般の許容量からはかけはなれた
500倍だかなんだかの砒素ーひそーが見つかったというのだ。

毎日砒素をもられて死んだのではないかと言う説が有力に出ているそうだ。

ところが 別の新聞記者が調べたところ、
この時代の英雄でもなんでもない別の男性の髪の毛からも同じような倍率の砒素が出てきたというのだ。

一帯 何なのか、
なんで砒素が
どのようにして生活に浸透していたのだろうか
と言う謎が残る。

画家のターナーなんかは
砒素のグリーンが大好きでこれを常用したというのだ。

だから彼の絵は あの時代の例えば
英国の湿気のこもりがちの部屋に飾られた日には 
来客、主人ともども砒素の毒にやられるというのだ。

それにしてもナポレオン...
何の名目で砒素を飲まされていたのか、謎だ。
あの時代の医学で推奨されていた何かだったのだろうか。

実は、これを知り合いのご老人に話したら
一言の元に肯定、勿論、と言う語調で

100年近く前のスペインでも子供に飲ませていたというから驚く。

その名もarsenical という錠剤を
医師も処方したし
成長期の子供に飲ませたというのだ。

どうして!!??

びっくりして問いただすと
なんでも古くは 
スパルタの戦士はみんな砒素を飲んで強靭な体を作っていたというのだ。

だから特に男の子のいる家庭などでは 
元気にするために砒素を飲ませたって....

ふえーーーーー信じられない。

医学的な根拠はあるのでしょうか。

それともあの時代の、
というか古代ギリシャからの迷信だったのでしょうか。

そうだとするとこれで命を落とした英雄は相当数にのぼるのかもしれないです。

いやはや なんと....

●2008年06月13日(金)

優れた飲み物の発明

今日は、ハーブに脱線します。

日本に帰ると 青汁がいい、素晴らしい ケールだ、なんだかんだと凄い宣伝。

それはあの色を見ただけで 効き目がありそうと断定できるのだけど ケールなんて怪しい物を手に入れようと思っても スペインではキャベツが出てきてしまうし、もっとうんと青い物!と
考えているうちに ハーブの効能を色々読んでしまった。

そうしたら優れた薬草のローズマリーは
うちの庭に 剪定しないといられないくらいに生えているロメーロの事だと分かった。

え!?ローズマリーってロメーロの事なの?
驚いてしまった。

これはセマナサンタになるとお香として焚いて
そこいらの街中に匂うので 
私としては抹香臭くてかなわないのだけど
凄い効能がある。
庭に生えているんだから使わないと言う手は無い。
良く分かりもしない 見たこともないケールを訪ねているよりは
手近なところで始めるのがいいのではないかしら。

よって次の物をブレンドしてみた。

みんな庭に生えているか 行きつけの果物屋で無料でどっさりおまけにつけてくれるものばかりだ。

これをざっとミキサーにかけて、本当には繊維ごと食べたらいいのだろうけど とても口に出来ないまずい物だから なんとしても飲み下せない。

だから あーあと思いながら絞ったカスの方は捨ててしまう。

ミキサーも二分以上かけてはいけないらしいので ざっくりと。

でもってこれをミネラルウオーターとレモン一個で割って、見た目にはグリーンの素敵な色の清涼飲料みたいにして
一日に何回かに分けて飲む。
ジムに行く時に水筒に入れて行く。

ナマのままよりはビタミンが壊れるのだろうけど
皆無にはならないだろう、飲まないよりはマシだ、というざっくりした気分で先週から始めている。

一ヶ月したら血液検査をしてみようと楽しみにしているのだ。笑

何しろスペインは乾燥しているので喉が渇く。
甘いコーラやフアンタなんて冗談ではないし
お茶ばかりも飲んでいられない
水はなんか芸が無い
何かないかなというので 庭にいっぱい実るレモンに着眼。レモネードにしていたのだけど なんか物足りない。
グリーンのドリンクにしたいなと思い立ち、
いつでもいっぱいあるもので代用してみた。

セロリを入れると苦味が出てぐっと飲みにくくなるけれど
ミント=スペイン名ジェルバブエナの事です。あのバイラオーラでおなじみの。これを少し入れると清涼になります。

あとはレモン一個って凄い量なので このすっぱさで許せる程度の飲み物にはなります。
お菓子に走ったり、肉類がしつこかったり 本当は食べると良くないものを食べてしまった時など この飲み物が調整してくれる感じがします。あと熱くてだらける時も。

以下です。ご参考まで。

あとはヨモギを手に入れるにはどうしたらいいかと
悩んでいます。どうしてもこれを入れたパンを手作りして
朝食に出したいのです。ヨモギって日本では道端に生えているらしいのですが 見た覚えが無いのでどれだか分からないです。
種って売っていたりするでしょうか。
芝生を引っこ抜いて沢山栽培したいなと考えています。
どなたかお持ちでしたら是非 分けてください
スペインの園芸店では首を傾げられました。

ローズマリー:原産地:地中海沿岸 半耐寒性/好日性のしそ科の常緑植物スペイン名はromero ロメーロ
生命力、精神力を回復の万能ハーブ。老化、集中力の低下を防ぐ。ただし眠気もさめてしまうのでお休み前には飲んではいけない。殺菌作用がある。

ミント:発汗作用、鎮痛作用、消化促進作用、強壮作用、殺菌、例えば食中毒などの解毒効果が高いそうです。又、アルカリの濃度が他の植物にくらべると高い。

パセリ:カロチン・ビタミンC・鉄・カルシウム・カリウムを多量に含む。眼病、ガン予防、ノイローゼ、肝臓病、浮腫、結石、整腸、血行を良くする。

セロリ:血液を浄化、疲労回復、不眠を治す、強肝、美肌、高血圧を治す、貧血を治す。がんの予防、不整脈、肝臓病:血栓症の予防、改善。ビタミンA.B1.B2.Cの他にマグネシウムや鉄が多く、茎より葉に効用がある

にんじんの葉:たんぱく質は根の3倍、カルシウムは5倍も含んでいます。鉄分も多いので貧血気味の人にはお勧め。何しろ、根より葉のほうが栄養素とミネラルが豊富だというのが目印。笑

なんかあまりに万能な役者ぞろいなので 本当かなぁと疑い深くなります。でも 夕べうっかりローズマリーことロメーロ入りのこのジュースを飲んで すっかり眠気が吹っ飛んでしまって難儀したので なんとなく襟を糺して信じようと思うこの朝です。


●2008年06月09日(月)

スペイン、ユーロからこっち

BBSで質問があったのでスペイン事情です。

欧州全般にわたってユーロになってからの便乗値上げが凄いです。

スペインの良いところは コーヒーがおいしくて安いっていうのが 旅行者に実感の印象だったはずですが 今では日本のドトールなんかよりずっと高い。
スターバックスのコーヒーが円に換算すると500円近いのですが
確か 日本ではこんなに高くなかったのでは?
とぼんやり思いました。

一ユーロ=100ペセタの錯覚が どうしても全国民的にあるので
実は1ユーロほぼ200ペセタ 200円近いのですが
ユーロの額になると なんか物足りなくて
その錯覚をいいことにどんどん二倍になりました。

今年から不動産や車がばたっと購買力が落ちて
銀行利子ががばっと値上げしてローンが組めなくなったので
50件の建売が 二件しか売れないとか
昨日誰かが言っていました。

こうなると 人は恐怖に駆られて益々何も買わなくなるので
来年当たり スペインは不景気にあえぐのではないかと言っています。
いや もう既にあえいでいて 来年どん底なのではと不吉な予言が出回っています。

どうなっちゃうのかなぁ と心配です。
失業が又増えて
移民がもっと苦しくなるので 泥棒が増えるのではないかしら。
不安。
トリアーナ地区の別に危ない場所でもない堅気の住宅の並ぶ
堅気の中国人マスターの経営するBarに強盗が入って 
しかも盗んだ後に
この中国人の首切りをしたという どっと憂鬱になる事件がほんの数日前に起きました。
目と鼻の先に住んでいた住人の犯行だと言うので
騒然としています。

アムステルダムの家々の窓に鉄格子が入っていなかった事を
思い出します。スペインの窓と言う窓には全部鉄格子がはまっているのですが それでもこれをジャッキでこじあけて入ります。
夕べなんて 物音に怖気て
真夜中に窓に擦り寄って外を見たほどです。
南米人が口笛で合図して 分業で泥棒に入ると言う事件が
頻発しているので 私の心の奥深くがいつも戒厳令です。

人種差別はいけないと言っても
南米人の麻薬の密輸とか 泥棒
ルーマニア辺りからの凄い窃盗団がいるって事は
これらの異民族を見ると ほとんど繋がりがあると見るのは
あんまり的外れでもないのです。
緊張します。

私の知人などは 窓ガラスは高額の防弾ガラスかなんかを入れて
鉄格子でなくしているのですが 
ただのガラスと思わないか心配なので 気休めお飾りの鉄格子を入れたほどです。

景気が低迷すると
失業とか倒産が増えるので
つまりその国の人間でも大変になると
東ヨーロッパやアフリカ、南米からの密入国や
移民は もっと大変になるので 悪の道にもっと深入りするというのが一般の意見です。

日本はどうなのでしょうか。
毎日のように暗いニュースがあるようですが
私が身近で感じる事は
OLの生活が 私がアカデミーを開いた10年前から
どんどん悪くなっている感じです。

昔、六時前から夜の稽古の一時間目を設定していたのが
まるで夢のようです。
人はいつまでも会社から開放されなくて
真夜中近い電車に 酩酊と言うのでもない人達がいっぱい乗っているのが 昔と違って来ています。

何か他にもありますか?

他の国々はどうなのかしら。物価と治安は基本ですね
もう少し みんな楽天的に暮らせたらいいのだけどな

平和と経済は抱き合わせですから
世の中 なかなか難しいです....


●2008年06月06日(金)

決断


もうこんなに世界中を旅した人生で
ありとあらゆる国籍の人と交流のあった私の日々だったけれど
それでもまだ驚く事があるんだな、と最近つくづく思う。

人が決断する時は
まずその事柄について詳細を調べて
次に自分なりに検討して
分析してみて そうしたらあとは決断だけだと思っていたのだけど どうもそうではないらしい。

そうではない回路が挟まる人がとても多いということに
最近 発見があった。笑

あるやり手の女性プロデューサーが言うには

検討と分析の次に「逡巡」
一から戻って又「逡巡」
そうしてついに「決めない」
と言う人がいっぱいいるのだそうだ。

驚いてしまった。

むしろ 調べて検討して
数式の検算が間違ってないと分かったら 決めるって人のが少ないらしい。

興味なり利害なり切望があるから検討するんだろうに
挙句に 決めないってなぁに?て驚く。
自分の時間だって無駄にしていいってほど暇じゃないぞ
と思うのだけどな。

ビジネスセンスって もしかして特別な人だけが持つ特権とか特殊な才能なんて高尚なものじゃなくて
本当に突き詰めたところは
土壇場でうじうじしない、行こうと思って調べた道は
検討して立証したらもう行くだけだ、て思う人のことなんじゃないのかな。

ただ行くってだけ。
調べたんだから 行く。

さんざんひっくり返して おっくり返して
裏取って、表見て 答えがオーケーと出たら
やめるって人がいるんだ! へえ...

これって 臆病なんですよね
そもそもが変わった事をしたくなくて
新規に何かしたりする事自体に空恐ろしい気持ちになって
そのうちに落ち着かなくなるのに耐えられなくなるのではないでしょうか。この居心地の悪さに みんなご破算にする。
つまりは そういう事ですね。

そこから逆に辿ると
こういう人のが多い世の中だと仮定すると
ばりばり進んでいく人って
特殊な能力の人でも 向こう見ずの投機屋でもなくて
ただ単に すっきりと
熟考の末には結論に従うってだけの人なんですよね。
特に勇気があるとかなんとかのレベルではないのですね

逡巡をするかしないかの
回路の問題でした。

なかなか勉強になりました。
教えられる事って まだまだ沢山あるんだなと思いました。

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